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特集 メタバースの医療への展開
メタバースの情報技術
-――VRけん玉トレーニングシステムの医学教育への応用
Information technology of metaverse
川崎 仁史
1,2
,
葉山 勝大
2
,
稲見 昌彦
1
Hitoshi KAWASAKI
1,2
,
Katsuhiro HAYAMA
2
,
Masahiko INAMI
1
1東京大学先端科学技術研究センター身体情報学分野
2イマクリエイト株式会社
キーワード:
メタバース
,
トレーニングシステム
,
医学教育
Keyword:
メタバース
,
トレーニングシステム
,
医学教育
pp.1101-1104
発行日 2023年6月24日
Published Date 2023/6/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu285131101
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メタバースはコンピュータの作り出したデジタルな世界のことであり,情報量としてのビット(二進数の一桁)で構成される.それに対して,物理世界(実世界)は物理量としてのアトム(原子)で構成される.メタバースはコンピュータで作られたデジタルな世界ならではの,物理世界では実現が難しいことを実現可能にする.たとえば,球技において時間の進み方を遅くし,ゆっくりと玉が動くようにすることで,初心者にとって訓練をしやすくすることができる.また医学教育において,皮膚を透明にして内臓や筋肉が透けて見えるようにすることで,どの部位を診察したり,どの部位に注射を打ったりするべきなのかを確認しやすくすることができる.筆者らは,このようなメタバースの情報技術を活用して,けん玉トレーニングシステムを開発した.さらに,その技術を応用して医学教育システムを開発した.本稿では,メタバースとトレーニングシステムについて述べる.
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