Japanese
English
特集 精神疾患診療へのデジタルツールの活用
自閉スペクトラム症者に対するヒューマノイドロボットを用いた支援
Intervention using humanoid robotics for individuals with autism spectrum disorders
熊﨑 博一
1
Hirokazu Kumazaki
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科精神神経学分野
1Department of Neuropsychiatry, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences, Nagasaki, Japan
キーワード:
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ロボット
,
robot
,
音声認識
,
speech recognition
,
対話生成
,
dialogue generation
,
大規模言語モデル
,
large language models
Keyword:
自閉スペクトラム症
,
autism spectrum disorder
,
ロボット
,
robot
,
音声認識
,
speech recognition
,
対話生成
,
dialogue generation
,
大規模言語モデル
,
large language models
pp.44-50
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670010044
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抄録
最近の科学技術の進歩には目覚ましいものがある。なかでも最新のロボット技術の進歩は,音声認識,対話生成,アンドロイド技術をはじめ著しい。自閉スペクトラム症(ASD)はロボットとの親和性が高く,Keepon,Kaspar,CommU,A-Lab Android STはじめASD者の支援には多様なロボットが使用されている。ロボットを用いたASDを対象とした研究は,感情認識,就職面接,自己開示,療育,SSTなど多様な領域において,世界各地で行われている。ChatGPTをはじめとする大規模言語モデルの発展も著しいが,現在までのASD診療のデータベースを基にした新たな言語モデルを今後開発することで,ASD者への診療を補助する自律ロボットの登場も現実になりつつある。ロボットがASD支援の世界においても医療スタッフとうまく共生する社会を築けるような研究が望まれている。
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