増大号 超音波検査のパニック所見—いま知りたい、チェックポイントと緊急性
5章 心エコー領域:準緊急所見
新規の重症弁膜症
笹岡 奈緒
1
,
中岡 洋子
1
1近森病院循環器内科
キーワード:
大動脈弁狭窄症
,
AS
,
僧帽弁逆流症
,
MR
,
大動脈弁逆流症
,
AR
Keyword:
大動脈弁狭窄症
,
AS
,
僧帽弁逆流症
,
MR
,
大動脈弁逆流症
,
AR
pp.398-403
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700040398
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はじめに
新規の重症弁膜症は心雑音の精査目的で施行した心エコー図検査や初回の心不全発症時の心エコー図検査,非心臓手術の術前検査で偶発的に指摘される場合などさまざまである.2023年に日本超音波医学会から公表された『超音波検査の「パニック所見:緊急に対応すべき異常所見」』1)において,「直ちに対応すべき「緊急所見」」として,新規の重症僧帽弁逆流,乳頭筋または腱索の断裂,連続波ドプラ法による僧帽弁逆流波形のカットオフサインが挙げられている.「速やかに対応すべき「準緊急所見」」として,新規の重症弁膜症(重症弁狭窄・重症弁逆流)は弁膜症が疑われて心エコー図検査が依頼されたのではない場合,検査後,直ちに医師へ報告しておくことが望ましいとされている.
本稿では,特に遭遇する頻度の多い大動脈弁狭窄症(aortic stenosis:AS),僧帽弁逆流症(mitral regurgitation:MR),大動脈弁逆流症(aortic regurgitation:AR)に関して述べる.

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