増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで
1章 知っておくべき基本的なこと—がん遺伝子検査の特徴と,がんゲノム医療の流れ
がんゲノム医療の流れ
レポートの種類と内容・読み方
里見 介史
1
1杏林大学医学部病理学教室
キーワード:
がん遺伝子パネル検査報告書
,
CGP検査報告書
,
エキスパートパネル
,
バリアントアリル頻度
,
VAF
Keyword:
がん遺伝子パネル検査報告書
,
CGP検査報告書
,
エキスパートパネル
,
バリアントアリル頻度
,
VAF
pp.1059-1061
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690101059
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はじめに
がん遺伝子パネル(comprehensive genomic profiling:CGP)検査は,がんゲノム医療における治療方針の策定のための検査である.研究目的の遺伝子解析とは異なり,CGP検査では病理医,臨床医,遺伝カウンセラーなど多職種からなる“エキスパートパネル”が解析結果を検討し,臨床医を介して患者に結果が返却される.
本稿では,わが国で保険適用されている5つのCGP検査(OncoGuideTMNCCオンコパネルシステム1),FoundationOne®CDx/Liquid CDx2),Guardant360®CDx3),GenMineTOP®がんゲノムプロファイリングシステム4))について,その報告書の構成と読み方を概説する.

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