増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
6章 その他の感染症
7.CLSIのブレイクポイント変更はどのようになされるのでしょうか? 自施設が最新のブレイクポイントと異なっている場合,どの程度臨床で意識すべきでしょうか?
上原 由紀
1
1藤田医科大学医学部感染症科
キーワード:
CLSI
,
臨床的ブレイクポイント
,
薬剤感受性試験
,
感性
,
耐性
Keyword:
CLSI
,
臨床的ブレイクポイント
,
薬剤感受性試験
,
感性
,
耐性
pp.496-500
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040496
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●米国臨床・検査標準協会(CLSI)の臨床的ブレイクポイント変更は,感受性試験結果の分布,薬剤耐性機序,体内薬物動態,臨床効果の全てを考慮し,年2回の会議で討議,決定される.
●自動測定機器による抗菌薬感受性試験は,CLSIの臨床的ブレイクポイントの変更に必ずしもついていけていない.
●最新の臨床的ブレイクポイントを用いていない場合,耐性を感性と報告していることにより診療への影響が生じていないか検討し,対応を考える必要がある.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.