特集 ブレイクポイントの臨床応用-3つの基準の上手な使いこなし方
系統別 ブレイクポイントの変化動向と臨床応用のポイント セフェム系薬
比嘉 太
1
1国立病院機構沖縄病院 呼吸器内科
キーワード:
Cephalosporins
,
微生物薬物感受性試験
,
薬物動態学
,
基準値
,
薬力学
,
細菌薬剤耐性
Keyword:
Cephalosporins
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Pharmacokinetics
,
Reference Values
,
Drug Resistance, Bacterial
pp.264-269
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019096191
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ブレイクポイントは定量的な抗菌薬感受性試験であるMICを活用する際の指標となる。ブレイクポイントは細菌学的な耐性の判定に用いられるとともに、抗菌薬の臨床効果の予測にも用いられている。ブレイクポイントの設定は、薬剤感受性検査と臨床効果に関連する基礎的および臨床的知見の蓄積やPK-PD理論などの利用により、常に改訂されるものである。セフェム系薬は広い抗菌スペクトラム、安全性、投与のしやすさ、望ましい薬物動態、という理由から汎用されている。一方で、病原細菌のセフェム系薬に対する耐性は極めて多様となっている。その画一的な評価が困難となり、ブレイクポイントの設定にも影響を及ぼしている。
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