特集 ブレイクポイントの臨床応用-3つの基準の上手な使いこなし方
系統別 ブレイクポイントの変化動向と臨床応用のポイント ペニシリン系薬
小泉 祐介
1
,
三鴨 廣繁
1愛知医科大学病院 感染症科
キーワード:
Enterobacteriaceae
,
Penicillins
,
Pseudomonas aeruginosa
,
Streptococcus pneumoniae
,
嫌気性細菌
,
微生物薬物感受性試験
,
Enterococcus
,
基準値
,
Tazobactam-Piperacillin
Keyword:
Piperacillin, Tazobactam Drug Combination
,
Bacteria, Anaerobic
,
Enterobacteriaceae
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Penicillins
,
Reference Values
,
Pseudomonas aeruginosa
,
Streptococcus pneumoniae
,
Enterococcus
pp.254-263
発行日 2018年12月10日
Published Date 2018/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019096190
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ペニシリン系薬は多くの菌種に対して、優先的に感受性検査を行い報告すべき抗菌薬である。一般的に、EUCASTの感性ブレイクポイントはCLSIに比較し低めの設定で緩衝域が狭い傾向にあったが、CLSIはブレイクポイントを再考し引き下げる傾向にあり、両者は近づきつつある。この傾向はグラム陰性菌で顕著だが、一方で肺炎球菌のブレイクポイントはCLSIで非髄膜炎感染症という条件付きで引き上げられた。エビデンスの集積と共にブレイクポイントは日々変化しており、その変遷についてCLSIブレイクポイントを中心に概説する。
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