増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス
不妊・不育
画像診断の進め方
卵巣過剰刺激症候群の診断と重症度の評価
尾石 友子
1
,
河野 康志
1
1大分大学医学部産科婦人科学講座
キーワード:
不妊症
,
排卵誘発
,
生殖補助医療
,
卵巣過剰刺激症候群
,
多囊胞性卵巣症候群
Keyword:
不妊症
,
排卵誘発
,
生殖補助医療
,
卵巣過剰刺激症候群
,
多囊胞性卵巣症候群
pp.155-159
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210946
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●排卵誘発剤(特にゴナドトロピン製剤)を使用する場合は,事前に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発症のリスクについて検討が必要である.
●排卵後または採卵後に腹部症状,卵巣腫大や腹水貯留などを認めた際には,OHSSを念頭に置き精査を行う.超音波検査に加え,重症度分類には血液検査所見が必須である.
●OHSSと診断した後に急速に病状が悪化することもあるため,繰り返し評価を行うこと,また,より重症なほうに分類を行うことが基本となる.
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