増刊号 産婦人科医のための緊急対応サバイバルブック
Ⅱ. 婦人科編
❶症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握《救急外来》
卵巣に腫大・腫瘤がみられるとコンサルトされてきた!
中村 智子
1
1名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター生殖周産期部門
キーワード:
付属器茎捻転
,
異所性妊娠
,
卵巣過剰刺激症候群
Keyword:
付属器茎捻転
,
異所性妊娠
,
卵巣過剰刺激症候群
pp.67-71
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211198
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遭遇しやすい典型ケース
症例1 : 34歳女性,1妊1産
月経周期は順調で,今朝まで腹部症状はなかったが,本日職場で急な腹痛が出現.歩くと響き,嘔気も治まらないため救急搬送された.苦悶表情あり,冷汗あり,ベッド上でうずくまっている.腹部は平坦,下腹部に圧痛あり,筋性防御を認める.
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