増刊号 周術期管理マニュアル—保存版
Ⅲ術式別の術前・術中・術後管理
胃
減量・代謝改善手術
佐々木 章
1
Akira SASAKI
1
1岩手医科大学医学部外科学講座
pp.124-128
発行日 2025年10月22日
Published Date 2025/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800110124
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
術前管理
肥満症に対する外科療法は,長期的な体重減少に加え代謝改善効果が認められ,最近では減量・代謝改善手術(metabolic surgery:MS)と呼ばれるようになった1).特に高度肥満症患者では,食事,運動,行動,薬物療法などの内科療法による5〜10%の減量達成や維持は困難で,減量目標を達成しても肥満関連健康障害の改善が十分ではない患者には,MSを検討する必要がある2).しかし,MSでは生涯にわたる生活習慣の改善と長期的な多職種によるチーム医療が必須で,専門的看護,栄養指導,運動指導,メンタルヘルスケアとサポートが総合的に行える体制が必要である1〜3).

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

