特集 肥満症・糖尿病患者に対する減量・代謝改善手術
減量・代謝改善手術の導入要件と適応基準
宮崎 安弘
1
1大阪急性期・総合医療センター消化器外科
キーワード:
減量・代謝改善手術
,
導入要件
,
適応基準
Keyword:
減量・代謝改善手術
,
導入要件
,
適応基準
pp.423-428
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003233
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わが国では,2014年に減量・代謝改善手術(bariatric and metabolic surgery;BMS)の術式の1つである,腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(laparoscopic sleeve gastrectomy;LSG)が保険収載された。手術件数・実施施設数は徐々に増加しているが,その普及・認知度は近隣アジア諸国と比較していまだ十分ではない。確固としたエビデンスを有する減量・代謝改善手術を,その恩恵を享受するであろう患者の皆さまにより広く届けるため,手術件数・実施施設数の増加が望まれるが,そのうえで最も重要なことは“安全”で“有効”な減量・代謝改善手術を実施することである。そのため,わが国では(施設における)減量・代謝改善手術導入の要件および手術適応基準について,複数の明確な指針が存在する。
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