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あとがき
板野 理
pp.1254
発行日 2025年10月20日
Published Date 2025/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800101254
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腹腔鏡下胆囊摘出術と聞くと,私はいつも一つの光景を思い出します.1991年,故・大上正裕先生がブラジル・サンパウロ州立大学で,ブラジルのトップ外科医たちに向けてLap-Cの講演を行っていた姿です.
慶應義塾大学医学部には,6年生の夏季休暇に約40日間南米を巡り,医療状況を研究・交流する「国際医学研究会(IMA)」という学生団体があります.大上先生は医学生時代に教授や企業を説得してこの組織を創設し,寄付金や人的協力を集め,当時ネットもない時代に南米との医療交流の道を切り開きました.今年で第48次派遣団を迎える歴史ある活動です.

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