特集 在宅医療を始める! 実践する! 連携する!
在宅医療のコツ
薬剤師との連携のコツ
山本 理子
1
,
矢吹 拓
2
Satoko YAMAMOTO
1
,
Taku YABUKI
2
1宇都宮協立診療所
2国立病院機構栃木医療センター内科
キーワード:
服薬アドヒアランス
,
薬物有害事象
,
薬剤師の在宅業務
Keyword:
服薬アドヒアランス
,
薬物有害事象
,
薬剤師の在宅業務
pp.933-936
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_933
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Summary
▪高齢者では薬物有害事象の発生が多い.要因として,加齢変化に基づく薬物感受性の増大や服用薬剤数の増加が重要である.
▪薬剤師の自宅訪問によって,服薬アドヒアランス改善や,薬剤の重複や副作用の減少などの効果が認められる.医師・薬剤師以外にも,家族やケアスタッフが服薬管理上の問題に気づいていることがある.
▪連携の方法は,地域や現場によってさまざまである.医師-薬剤師間のみでなく,ケアマネージャー・介護士・看護師・そして本人や家族も参加できると,より望ましい連携となる.
▪在宅医療において薬剤師の自宅訪問は非常に有用だが,薬局の負担は小さくないことに注意が必要である.居住系施設では,種類によって介護保険や医療保険が使えないことがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018