増大特集 ワクチン開発
Ⅵ.シナジー拠点(長崎大学)
ワクチン開発と公衆衛生をつなぐ:感染症疫学とは国民を感染症から守るための戦略を理論的に構築するための必須ツールである
John Edmunds
1
,
有吉 紅也
2
John Edmunds
1
,
Ariyoshi Koya
2
1ロンドン大学衛生熱帯医学大学院疫学・集団健康研究科
2長崎大学熱帯医学研究所感染症疫学・動態学分野
キーワード:
感染症疫学
,
集団健康
,
ワクチン戦略
,
リングワクチン接種試験
,
医療経済評価
Keyword:
感染症疫学
,
集団健康
,
ワクチン戦略
,
リングワクチン接種試験
,
医療経済評価
pp.486-487
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050486
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古代から数多の英雄たちが“いかなる戦いにおいても,戦略なくして勝利はない”との認識を強調してきた。パンデミックを感染症との戦いと捉えるならば,その制圧には確固たる戦略の存在が不可欠であり,この戦略を理論的に構築するための学術的手段が“感染症疫学”である。
本稿では,ロンドン大学衛生熱帯医学大学院が主導してきた研究成果を紹介しつつ,長崎大学に設置された感染症疫学チームの意義について論じる。
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