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特集 眼科診療の発展と展望—これからの眼科医に伝えたいこと
≪領域別≫
神経眼科領域における診断・治療体系の変遷と新展開
Evolution and recent advances in diagnostic and therapeutic systems in neuro-ophthalmology
石川 均
1,2
Hitoshi Ishikawa
1,2
1北里大学医療衛生学部視覚機能療法学
2日本神経眼科学会
キーワード:
神経免疫学
,
分子標的薬
,
MRI
Keyword:
神経免疫学
,
分子標的薬
,
MRI
pp.59-61
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790800010059
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●神経眼科が扱う主な疾患は,視神経疾患による視力障害,脳神経麻痺や神経筋接合部・外眼筋疾患による複視,自律神経障害による調節障害や羞明である。近年,神経免疫学や血液学の進歩に加え,MRIやOCTを中心とした画像診断技術の発展により,より精緻で正確な診断が可能となった。
●従来,神経眼科は「診断の学」とされ,治療は多くの疾患で大量ステロイド投与が唯一の選択肢であり,エビデンスに基づくというよりも主治医の経験に依存する部分が大きかった。しかし近年,分子標的薬の登場により治療成績は劇的に向上し,エビデンスに基づく治療戦略が確立しつつある。
●また,神経眼科疾患の多くは脳神経内科など他科領域の疾患とみなされがちであるが,中心暗点や複視,視神経萎縮の進行といった症候は眼科医が的確に捉えうるものであり,診断から経過観察に至るまで眼科医が担うべき役割はきわめて大きい。

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