増刊号 眼科診療のピットフォールあるある—対応スキル爆上げのヒント
4.白内障・屈折
屈折異常—オルソケラトロジーのあるあるトラブル対処法
木内 岳
1
1筑波大学附属病院眼科
キーワード:
オルソケラトロジー
,
角膜乱視
,
角膜径
Keyword:
オルソケラトロジー
,
角膜乱視
,
角膜径
pp.108-113
発行日 2025年10月30日
Published Date 2025/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790790110108
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はじめに
オルソケラトロジー(OK)は特殊形状ハードコンタクトレンズ(HCL)装用により角膜を変形させ,非装用時も屈折異常を矯正する治療法である。近視矯正だけでなく進行抑制効果もあり,学童を中心に処方が増えている。処方成功には,「レンズセンタリング」「屈折矯正量の達成」「健常な角膜状態の維持」をすべて満たす必要があるが,フィッティングガイドに沿って処方を行っても,なぜがうまくいかないことも少なくない。本稿では,一見普通にみえて実は処方にひと工夫必要だった症例を紹介し,OK診療にこれから取り組もうとする処方家にとってのピットフォールを解説する。

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