特集 コンタクトレンズ:研修医のための一般診療でのポイント
5 近視小児のコンタクトレンズ治療:オルソケラトロジーと多焦点ソフトコンタクトレンズの可能性
松村 沙衣子
1
1東邦大学医療センター大森病院眼科
キーワード:
近視
,
オルソケラトロジー
,
多焦点ソフトコンタクトレンズ
,
近視進行抑制治療
,
眼軸長抑制効果
,
レンズケア
Keyword:
近視
,
オルソケラトロジー
,
多焦点ソフトコンタクトレンズ
,
近視進行抑制治療
,
眼軸長抑制効果
,
レンズケア
pp.507-514
発行日 2025年6月5日
Published Date 2025/6/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004176
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近年,小児の近視は全世界的に急速に増加しており,深刻な公衆衛生上の問題とされている。日本においても例外ではなく,特に都市部の小中学生における近視有病率は高く,文部科学省の調査によると,小学生の視力1.0未満の割合は令和5年(2023年)時点で37.8%,中学生では60.9%,高校生では67.8%にのぼっている1)。この背景には,デジタル端末の普及による近方作業の増加や,屋外活動時間の減少といった小児を取り巻く生活スタイルの変化が大きく影響している。

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