特集 日本のがん対策 過去・現在・未来—がん対策基本法成立20年を迎えて
ソーシャルマーケティングやナッジを活用したがん検診受診率向上—その取り組みと普及実装研究としての評価
溝田 友里
1,2,3
,
山本 精一郎
1
1静岡社会健康医学大学院大学社会健康医学研究科
2厚生労働省健康・生活衛生局
3厚生労働省医政局
キーワード:
がん検診
,
無関心層
,
ナッジ
,
行動科学
,
普及実装研究
Keyword:
がん検診
,
無関心層
,
ナッジ
,
行動科学
,
普及実装研究
pp.987-995
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890110987
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ポイント
◆ソーシャルマーケティングやナッジ等の行動科学や行動経済学を活用したがん検診受診勧奨方法を開発し、現実世界での有効性・有用性を評価した。
◆開発した受診勧奨資材の電子ファイルをウェブで無償提供しており、毎年約200市区町村が利用している。
◆4年間で787市区町村から430万人に資材が送付され、うち167市区町村で行った効果検証の結果、84%の市区町村で受診率が上昇し、全体として受診率が2.6%上昇、1.44倍増となった。

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