FOCUS
臨地実習ガイドライン改訂に伴う学生支援体制構築の試み
輿石 大地
1
1日本医科大学多摩永山病院中央検査室
pp.40-43
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540010040
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はじめに
臨地実習は,養成施設で習得した知識や技術を実践する場であり,臨床の現場に臨み知識や技術の理解を深めるための機会である.厚生労働省は2016年に診療参加型臨床実習(clinical clerkship)を推奨し,コメディカルにおいても導入が進んでいる.
臨床検査技師においては,厚生労働省による「臨床検査技師学校養成所カリキュラム等改善検討会」の設立,科目承認校に関する法令1,2)および指定校に関する法令3)の改正を経て,新たな臨地実習教育カリキュラムが適用となった.これを受け,養成施設および実習施設は「臨地実習ガイドライン2021 第3版」4)(2023年6月,日本臨床衛生検査技師会・日本臨床検査学教育協議会作成)に沿った対応をしなければならない.
日本医科大学多摩永山病院中央検査室(以下,当検査室)では,「臨地実習ガイドライン2021」に基づいた,内容・単位ともに拡充した臨地実習への対応として,学生支援体制の構築と個別介入の工夫を行った.本稿では,これらの試みについて紹介する.

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