Laboratory Practice 生化学 これからの臨床協力業務事例集
チーム医療への参画
金光 房江
1
1(財)倉敷中央病院検査部
pp.1482-1486
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100905
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倉敷中央病院検査部におけるチーム医療参画の経緯
倉敷中央病院検査部がチーム医療を始めたのは1980年に新棟が完成し,輸血検査室と生理検査室とが業務を開始したときに遡ります(表1).当時の病院検査部は高度成長時代で,チーム医療という言葉はほとんど使われていませんでした.新築に伴い輸血検査室は輸血センターに併設され,臨床検査技師(以下,技師)は医師,看護師,薬剤師と同じ部屋でチーム医療を始めました.生理検査室は心臓カテーテル(以下,心カテ)室と同じエリアに設置され,技師は生理検査に加えて心カテ時の検査も担当することになりました.いずれも設計当時,診療の内容や流れを考慮して効率的な医療を提供するためでした.
チーム医療の概要
現在当検査部が参画しているチーム医療を表1~4に示しました.最初に取り組んだ輸血センターと心カテ室との業務から,2004年に始まった栄養評価業務まで,およそ17の業務に技師が参画しています.輸血センターはその後業務を拡充したことから血液治療センターと改名しました.生理検査室は循環器系検査と呼吸器系検査とを担当する第1生理検査室と,それ以外を担当する第2生理検査室に分かれました.第1生理検査室は新設された心臓病センターの一部として業務を行っており,第2生理検査室は消化器内科や内分泌内科などと広くチーム医療を組んでいます(表2).
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