オピニオン
臨床検査技師がNSTに参画することの有用性
三浦 芳典
1
1北里大学病院臨床検査部
pp.188
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102752
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2006年5月より北里大学病院において院内全科型栄養サポートチーム(nutrition support team,NST)が稼動し,臨床検査部も活動の一端を担うことになった.現在は部内から選出された臨床検査技師5名(2009年10月から1名増員)がNST活動を行っている.
これまで,筆者は内分泌代謝内科において日本糖尿病療養指導士(certified diabetes educator of Japan,CDEJ)という立場で,外来・病棟の糖尿病患者さんを対象に,診療部,看護部,栄養部,薬剤部,リハビリテーション部のスタッフとともに療養指導に携わってきたが,院内全科を対象とした活動への参画は,よりいっそうに職責の重大さを感じている.当院臨床検査部の検体検査部門は,直接,患者さんに接する機会が少なく,各検査室に提出された患者検体を検査し,結果を報告するという実際に患者さんの病態が見えにくい環境である.NST活動を通じて病棟カンファレンスなどに参画することにより,臨床検査技師として高品質の検査結果を迅速に報告する使命はもとより,何故その結果になるかを改めて認識することができた.
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