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ウェアラブル端末Apple Watchなどを活用した不整脈診断の実際
井藤 葉子
1
1河北総合病院心臓・血管疾患センター循環器内科
pp.522-526
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530050522
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はじめに
不整脈の診療において心電図検査は非常に重要である.特に動悸などの自覚症状時の心電図の記録は症状の原因検索および上室性/心室性不整脈などの不整脈の詳細を判断するために有用である.
しかし,持続時間が短い場合や発生頻度の低い不整脈の検出には,12誘導心電図や24時間ホルター心電図では発作を捉えることができないことがある.最近は2週間以上の長期間記録可能なホルター心電図もあるが,検査期間中に不整脈が起きないと検出できない.
最新の心電図モニタには心電図を記録するさまざまなデバイスがある(図1).特にApple Watchに代表される心電図を記録できるスマートウォッチが注目されている1).本稿では,心電図を記録できるウェアラブルデバイスのApple Watchの特徴と不整脈診断への活用を紹介する.

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