増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
4章 フローボリューム波形と患者状態から読み解く失敗例とその対応(努力肺活量測定)
吸気不良
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
吸気不足
,
FVC低下
Keyword:
吸気不足
,
FVC低下
pp.198-199
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020198
- 有料閲覧
- 文献概要
原因分析
最大吸気時フローの流速が0になる前に吐き出している.努力吸気肺活量(forced inspiratory vital capacity:FIVC)が強制呼出前の最大吸気よりも大きく吸えることが分かる(図1).強制呼出を素早く吐くことを意識しすぎていることが多い.特に,1回目ピーク不良で呼気開始を指導された患者では起こりやすい.
強制呼出前に一気に吸うと吸気不良が起こることも多く,吸気時の息漏れが起こることもある.また,最大呼出をしたほうが最大吸気を十分にできる人もいる.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.