特集 —課題をとらえ、新たな教育を自らつくるために—カリキュラム評価・開発のヒント
多様化・複雑化する社会において看護師の役割を見いだすためのカリキュラムの構築と評価
椎津 美里
1
,
石橋 佳子
1
,
堀 延之
1
1東京医薬看護専門学校
pp.680-686
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660060680
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変化する社会に対応する看護教育
今後、医療を必要とする高齢者がますます増加していく中、看護には先端医療の知識や技術のみならず、疾患を抱えながら日常生活を継続し、社会とのつながりを保つ支援が求められる。対象者の背景や歩んできた生活を尊重し、病院だけでなく、施設や在宅など多様な生活の場に対応できる看護の視点が必要である。
さらに、2040年には日本の高齢者人口がピークを迎え、人口減少と共に労働力不足が深刻な課題となることが予測される。限られた医療・福祉資源の中で、看護師には地域を支える多職種と協働しながら支援を担う力が求められる。医療的ケアにとどまらず、さまざまな状況にある人々がその環境の中でより良く生きていくための支援を担う存在として、看護師は地域に暮らす全ての人を対象に関わることになる。地域の課題や資源を見極め、判断し、切り拓いていく力が不可欠であり、一人ひとりの生活に寄り添いながら地域全体の医療・福祉を支える看護のあり方を模索し続ける姿勢が、これからの看護師に強く求められる。

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