特集 環境リスク
多様化する環境リスクの評価とこれからの方向
益永 茂樹
1
,
村田 麻里子
2
1横浜国立大学大学院環境情報研究院
2独立行政法人製品評価技術基盤機構化学物質管理センター
pp.266-269
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101768
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環境リスクとは,人の活動によって環境に加えられる負荷が環境中の経路を通じ,環境の保全上の支障を生じさせるおそれ(人の健康や生態系に影響を及ぼす可能性)を言う.
本稿では,化学物質によってもたらされる環境リスクを対象とする.前半では,環境リスクに関連する化学物質管理の国内外の動向と,化学物質の審査および製造等の規制に関する法律(以下,化審法)の今般の改正の意義を解説する.後半では,リスク評価に加えて,便益評価の重要性を解説するとともに,その事例を紹介する.
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