特集 —課題をとらえ、新たな教育を自らつくるために—カリキュラム評価・開発のヒント
鹿児島医療技術専門学校におけるカリキュラム評価
池西 靜江
1,2
1Office Kyo-Shien
2鹿児島医療技術専門学校
pp.646-653
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660060646
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はじめに
筆者は、前任校で平成10(1998)年頃から学生による授業評価や研究授業による教員間評価などで、主に授業レベルの評価を行ってきました。その後、平成15(2003)年に「看護師等養成所の教育活動等に関する自己評価指針」が示されました。そのなかの「教育課程経営」で、卒業時の目標到達度調査を行い、カリキュラムを改善する必要性に気づき、計画的にカリキュラム評価に取り組んでいます。
そして、卒業時の目標到達度調査の結果から、平成25(2013)年に領域横断型カリキュラムを開発しました。ここでは、まず、カリキュラム評価をどのように開発につなげたか、その経緯を説明し、改めてカリキュラム評価の意義を再確認したいと思います。
さらに、筆者は今、鹿児島医療技術専門学校(以下、本校)に身を置いていますが、そこでのカリキュラム評価の取り組みを報告することで、カリキュラム評価にどう取り組むかに戸惑っている方の、少しでも参考になればと思います。
ただ、本校は修業年限4年の専門学校ですので、総括的評価は今年度の卒業生が対象となります。したがって、明らかな成果はまだ出ていませんので、今、取り組んでいることを中心に報告いたします。

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