実践報告
看護学生の異文化コミュニケーション能力の向上を目指した取り組み―異文化コミュニケーション体感ゲーム「Barnga」を国際看護学の授業で導入して
長嶺 めぐみ
1
1群馬パース大学看護学部看護学科
pp.224-228
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660020224
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はじめに
日本の在留外国人数は増加を続けている1)。平成30(2018)年に「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」が成立し、在留資格「特定技能1号」「特定技能2号」が創設される2)など、今後もその増加が予測される。そして、外国人の増加に比例し、彼らの病院を受診する機会も増加している3)。
現代は多様性が求められており、異なる文化を持つ人とのコミュニケーションの取り方が重要になってきている。前述のように、病院を受診した患者が外国人であるというケースは今では珍しくない。地域で暮らす外国人も増加の一途にあり、彼らに保健指導を行う機会も増えてきている。
このように、学生たちが卒業後看護師として働く場面で外国人と接する機会は確実に増えており、文化の異なる対象であっても看護を提供していけるよう、異文化理解および異文化コミュニケーション能力の獲得が求められる。群馬パース大学看護学部(以下、本学)では、「国際看護論」の授業において、異文化理解および異文化コミュニケーション能力向上を目指した教育を行っており、本稿ではその取り組みを紹介する。

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