実践報告
看護学生に対する異文化看護への導入―異文化背景を持つ人との交流授業からの学び
小田 雅恵
1
,
西 留美子
1
,
河野 杏奈
1
1帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科
pp.76-80
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660010076
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はじめに
近年、在留・訪日外国人数が増加しており、2023年の在留外国人数は341万992人と過去最高を更新し1)、訪日外国人に関しても約2506万人とコロナ禍前の8割に回復している2)。この現状から、日本国内での外国人の健康に関わる問題や医療機関での対応について、考慮しなければならない場面が多くなっている。看護現場においても、日本語を母語としない外国人患者のケアに携わる機会もみられ、多様性に満ちた患者の理解をしていくことが求められている3)。
帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科(以下、本学科)では、国際的な視野を持ち、異文化を背景に持つ人々へ対応できる人材養成に注力をしており、2021年から国際看護学において、日本語を母語としない外国人との交流を取り入れた授業を実施している。今回、本学科の看護学生に対して外国人との国際交流授業(以下、交流授業)を実施し、アンケート調査から異文化看護への導入について、学び得られたことを報告する。
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