特集 シン・教務主任 これからの学校管理者に求められること
―学校管理者・次世代のリーダーを務める立場から①―教務主任養成講習会で得たもの―「学ぶ喜びの大切さ」
中安 ゆかり
1
1国際医療専門学校
pp.164-168
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660020164
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私が教務主任養成講習会を修了するまで
臨床の看護師から教員になった経緯
まず簡単に私の自己紹介をしたい。私は高校卒業後、看護短大に進学し看護師資格を取得した。卒業後は、主に外科系の急性期病院で10年ほど勤務し、その後訪問看護ステーションで7年ほど勤務をした。訪問看護師の仕事はとてもやりがいがあり、生涯続けていこうと考えていた中、家庭環境の変化に伴い看護教員として働くこととなった。そういった経緯なので、現在看護教員として看護教育に貢献している先生方のように、高い志を持って教員になったわけではない。そんな私ではあるが、今も19年ほど継続して看護教員として勤務しているのだから、看護教員という仕事は非常に魅力のある職業だと再認識している。
看護教員としては、まず実習指導からのスタートとなった。その頃の私は、「学生のできないところを改善するために教育する」といった教員であったと思う。看護教育は、「共育」であるといわれているが、私が行っていたのは「恐育」や「強育」であり、講義も自分の教えたいことを伝えるといったスタイルであった。今省みると、学生の立場で考えると本当に最悪の教員であったと思う。
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