Japanese
English
症例報告
ツナ缶の大豆油が原因と考えられたアナフィラキシーの1例
A case of soy anaphylaxis induced by soybean oil in canned tuna
三浦 譲司
1
,
葭本 倫大
1
,
黒澤 卓
1
,
中村 裕之
1
George MIURA
1
,
Norihiro YOSHIMOTO
1
,
Suguru KUROSAWA
1
,
Hiroyuki NAKAMURA
1
1市立釧路総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kushiro City General Hospital
キーワード:
大豆アレルギー
,
アナフィラキシー
,
ツナ缶
,
大豆油
Keyword:
大豆アレルギー
,
アナフィラキシー
,
ツナ缶
,
大豆油
pp.33-37
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730800010033
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要約 20歳,女性.過去に味噌鍋や揚げだし豆腐など大豆製品の摂取により呼吸苦や蕁麻疹などのアナフィラキシー症状を起こした既往がある.退院1週間後の昼食で,カレールー,トマト,ツナ缶を摂取した5分後より腹痛と嘔気が出現した.次第に呼吸苦および全身の膨疹が出現したため,持参していたエピペン®を使用後に救急搬送された.ツナ缶の成分表示を確認すると大豆油が使われており,入院後のプリックテストでは醤油で陽性対照を大きく超える膨疹を認めた.そのためツナ缶に含まれる大豆油による大豆アナフィラキシーと診断した.その後大豆製品の摂取を避けてからはアナフィラキシー症状を認めていない.ツナ缶に含まれている油が植物油であることはあまり知られておらず,大豆や菜種などのアレルギーを既往に持つ人がアナフィラキシー症状を起こしたときには,原因検索の際にツナ缶の摂取がないかも聴取する必要がある.また,アナフィラキシーを繰り返さないためにも,成分表示を十全に確認するなどの患者指導は非常に重要である.

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