--------------------
あとがき
石河 晃
pp.180
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790020180
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
正月三が日を過ぎた時点で2月号のあとがきを書いておりますが,今年は大きな災害や事件もなく穏やかなお正月でした.皆様はどのようなお正月を迎えましたでしょうか.新しい年に向けての抱負を持たれた読者も多いことと思います.
さて,私個人としては今年,第124回日本皮膚科学会総会を主催することが最も大きなイベントです.日本皮膚科学会の果たすべき役割は,皮膚科学の学術的な充実・発展はもちろんのこと,研究の推進,医療問題への対応,新規に開発される薬剤の適正使用の推進,専門医制度の運営と専門医のレベル維持,社会的認知の向上,会員の国際化,キャリア形成の推進,働き方改革など非常に多岐にわたり,いずれも重要な課題です.学会員は1万人を超え,日本研究皮膚科学会や日本臨床皮膚科医会をはじめとした皮膚科関連学会も数多く存在し,それぞれの目的を達成すべくそれぞれの分野において最先端を目指して邁進していることと思います.日本皮膚科学会は公益財団法人であり,皮膚科の基本領域学会として皮膚科を代表し,統括する役割も担っていると考えています.今度の総会のテーマは「調和」としましたが,会員それぞれの尖った領域を共有いただき,皮膚科医全体のレベルアップを目指すとともに,研究と臨床の調和,サブスペシャリティ領域学会との調和,勤務医と開業医の調和,男女医師の調和,日本と世界の調和,医師と患者の調和などを意図しています.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.