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消えゆくY染色体と男たちの運命

オトコの生物学

消えゆくY染色体と男たちの運命
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筆頭著者 黒岩 麻里 (著)

北海道大学大学院理学研究院

学研メディカル秀潤社

電子版ISBN 978-4-05-914740-4

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 224

判型 四六

印刷版ISBN 978-4-7809-0892-3

印刷版発行年月 2014年3月

DOI https://doi.org/10.15105/9784059147404

書籍・雑誌概要

退化して滅ぶか?あらたな進化か?それとも……
Y染色体が消えつつあるオトコがいま存続をかけて究極の選択を迫られている.
本書は遺伝子の組換え,欠失など高校生物で習う生命現象がふんだんに盛り込まれており,生物学の入門書としても最適.

目次

1. 男の性が決まる仕組み
 性染色体―XとY―
 性が決まる仕組みと性を決める遺伝子
 性決定とは?
 様々な性決定のスイッチ
 スイッチは環境
 大きなX、小さなY
 父から息子へと受け継がれるY
 壮大なYの旅と男性史
 日本人のY染色体は落ちこぼれ?

2. 男らしさのつくられ方
 男をつくるのはY染色体や遺伝子だけではない
 遺伝子と性ホルモン、両者のバランスで男女はつくられていく
 男性ホルモンのシャワー
 男の脳のつくられ方
 脳研究の難しさ
 草食男子と性ホルモンの関係
 スイーツ男子と性ホルモンの関係
 コラム:指比と男性ホルモン

3. モテる男のYとホルモン
 男の身長はY染色体と性ホルモンで決まる
 歯の形成とY染色体
 デキる男と性ホルモン
 イケメンも性ホルモンで決まる?
 イクメンも性ホルモンで決まる?
 コラム: イクメンと子の生存戦略

4. 男の方が多く産まれる─男女出生比の謎
 ヒトの性比は、理論上1:1になる
 性比が1:1になる理由―フィッシャーの性比理論―
 日本における出生児の男女比(女児一〇〇人に対して男児はおよそ一〇五人)
 なぜ男が多く産まれるのか?
 フィッシャーの性比理論はヒトに当てはまるのか?
 男が多く産まれるメカニズム
 ヒト以外の哺乳類の性比
 性比をコントロールする生物
 ヒトの性比は、結局のところよくわからない

5. 退化し続けるY染色体─消えゆく運命のY
 Y染色体が退化してきた仕組み
 Y染色体の構造と遺伝子
 男性不妊とY染色体
 自虐的構造―魔のパリンドローム―
 コラム:精子に刻まれし父の記憶

6. 男はこの世からいなくなるのか?
 Y染色体消滅説=人類滅亡説?
 女性だけでは子孫を残せない
 Y染色体の過去と未来―Yは必ず消える―
 霊長類のY染色体―大きく違うヒトとチンパンジー―
 ヒトのYは踏みとどまっている?
 Y染色体をもたない哺乳類―モグラレミング―
 Y染色体をもたない哺乳類―トゲネズミ―
 Y染色体はどのように消失したのか?
 Yの寿命を延ばす方法
 男は(意外と)しぶとい
 コラム:ポケモンと進化、そしてY