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WHOをゆく

感染症との闘いを超えて

WHOをゆく
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筆頭著者 尾身 茂 (著)

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-61427-6

電子版発売日 2020年6月15日

ページ数 176

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-260-01427-4

印刷版発行年月 2011年10月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260614276

書籍・雑誌概要

著者の尾身茂氏は、WHOアジア西太平洋地域における小児麻痺(ポリオ)根絶の立役者。また21世紀最初の公衆衛生の危機となったSARS対策でも陣頭指揮をとり、日本に戻ってからは新型インフルエンザ対策で活躍した。『公衆衛生』誌の連載をもとにした本書であるが、3.11後の医療・社会について加筆されている。本書は、まさに感染症と闘い続けた尾身氏の奮闘記。志とは? 覚悟とは? 己との格闘とは? 自ら道を拓こうと欲する、若者に贈る――。

目次



第1章 WHOに至るまで:第1の青春物語
第2章 ポリオ根絶:第2の青春物語
  ポリオとの格闘の日々のはじまり
  専門家会議にて
  試練克服への道
  さらに乗り越えなければならない課題
  ポリオの根絶-“ゼロ”の証明
第3章 WHO西太平洋地域事務局長選挙:リーダー(RD)となる
第4章 結核対策:RDとしての最優先課題
  日本への期待
第5章 SARS制圧:リーダーとしての仕事
  SARS発生
  緊急対策本部発動
  SARS制圧対策の作成と「渡航延期勧告」
  中国とのやりとり
第6章 [インタビュー]リーダーシップ論:SARS対策を中心に
  効果的なリーダーシップを発揮する秘訣
  SARSとリーダーシップ
  SARSをめぐる日本の感染症危機管理
  日本の公衆衛生リーダーたちへ贈るメッセージ
第7章 WHOにおける鳥インフルエンザ対策
  「縦割り」の壁の融合
  カンボジアでの鶏をめぐる冒険
  2005年末,中国へ飛ぶ
  日本への働きかけ:国際会議の開催
  日本におけるパンデミックインフルエンザ対策
  日本の首長への働きかけ
第8章 日本におけるパンデミックインフルエンザ対策
  総括
  水際作戦の背景
  水際作戦に対する専門家委員会の提言
  なぜ水際作戦は5月22日まで引っ張られたのか
  学校閉鎖
  医療体制
  日本はワクチン後進国
  ワクチン接種回数の混乱
  リスクコミュニケーション
  提言
  まとめ
第9章 日本の医療と社会を考える
 I 深刻な健康問題-自殺
 II 公衆衛生と地域の活性化-日本再生を目指して
 III 「医療の質・安全」を考える
 IV “人”中心の保健医療
 V 21世紀の医学・医療とは
 VI 「家庭医」を考える
  新たな“家庭医”像の提案
 VII 医師の地域および診療科ごとの配分
 VIII 3.11以前と,これから
  今までの日本の医療
  3.11東日本大震災
  これからの社会のあり方
  どう外国と付き合うか
第10章 健康と文明
第11章 若者へのメッセージ
付録 WHOって何?
  WHOとは
  WHOで働きたいと思う人へ

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