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雑誌
社会保険旬報 №2967
《論評》今こそ、診療報酬に“アウトカム”の視点を 鈴木康裕
社会保険研究所
電子版ISBN
電子版発売日 2025年6月22日
ページ数 42
判型 B5
印刷版ISSN 1343-5728
印刷版発行年月 2025年6月
書籍・雑誌概要
《論評》今こそ、診療報酬に“アウトカム”の視点を 鈴木康裕
米国のA. Donabedianはその1966年の論文 の中で、医療の質を評価する指標としてストラクチャー、プロセス、アウトカムの3つをあげ、これは後にDonabedian modelと呼ばれるものとなった。翻って、我が国における診療報酬の評価は、医薬品、医療材料や機器等の「モノ」の費用に関する部分を除けば、主に、「良い医療」を提供するにふさわしい体制が整っているかを評価すると考えられるストラクチャー(体制)評価の側面から行われている。例えば、一般病棟入院基本料を区分するための基準のひとつとして用いられる看護配置基準は、病床数に対して常時勤務する看護師の数等を規定するものであって、ストラクチャーを評価する指標として用いられている。これは歴史的経緯から、医療保険制度の設立当初、まずもって一定水準の保険医療が提供できる体制を速やかに全国で整備することが求められたことと密接に関連しており、これに引き続き診療報酬の制度が整備されていく過程においてもストラクチャーの評価に重点がおかれ続けてきたのは、当時の社会的要請を反映したものであった。加えてストラクチャーの充実度は、医療機関の運営のための費用の多寡によく反映されるため、診療報酬の評価の在り方としては,ある意味「公平」な手法であるとみなされてきたこともまた、これが現在まで診療報酬の評価の軸であり続けてきた理由であろう。
目次
《視点》病床削減をどう進めるか
《座標》病院の平均賃上げ率が2.41%で低い/日病など8団体 財政出動を要望
《座標》令和6年人口動態統計結果(概数)を公表/令和7年版高齢社会白書を閣議決定
《論評》『今こそ、診療報酬に“アウトカム”の視点を』鈴木康裕
《随想―視診・聴診》『高齢社会の中で』高山哲夫
《論評》『社会保険料増加は賃金上昇を無効化しているか』入部寛
《潮流》自民・公明・維新の三党合意
《潮流》特定機能病院の承認要件を検討
《潮流》骨太方針に向け国民医療推進協が決議
《潮流》医法協の会長に伊藤伸一氏を選出
《潮流》規制改革推進会議が答申書
《潮流》外保連が働き方改革の影響を報告
《潮流》年金改正法参院本会議で成立
《NEWS》国民民主党が医薬品の安定供給とイノベーションで要望 ほか
《資料》医療安全管理について(論点と方向性)
《経済スコープ》
《編集室・ワードカプセル》医師の宿直義務の例外
《2025年総目次1月~6月》