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社会保険旬報 №2920
《論評》 『「かかりつけ医」のイメージは医師と府民の理解に相違がある 大阪府医師会調査委員会の調査結果から』岩本伸一
社会保険研究所
電子版ISBN
電子版発売日 2024年4月1日
ページ数 50
判型 B5
印刷版ISSN 1343-5728
印刷版発行年月 2024年3月
書籍・雑誌概要
《論評》 『「かかりつけ医」のイメージは医師と府民の理解に相違がある 大阪府医師会調査委員会の調査結果から』岩本伸一 日本の医療制度の歴史の中で、古くは1956年に旧厚生省が専門医制の確立の一環として「家庭医」を入れる提言はあったが、「かかりつけ」の文言が公になったのは「医療費亡国論」で有名な1983年の旧厚生省吉村仁局長の「医療費をめぐる情勢と対応に関する私の考え方」の中で、「かかりつけの医師を持つことが適正受診につながる」と表現したのが始まりであると考えられる。これを受けて1985年には厚生省の「家庭医に関する懇談会」設置と1987年の「家庭医として担うべき10の機能」が提案され、1993年には日本医師会村瀬敏郎会長下での「かかりつけ医」の提唱を経て、2013年には日本医師会・四病院団体協議会合同提言における「医療提供体制のあり方」での「かかりつけ医」および「かかりつけ医機能」の定義がなされた。日本医師会は2016年より「日医かかりつけ医機能研修制度」を創設し、かかりつけ医の普及に努めている。しかしながら「かかりつけ医」をめぐる議論は様々な思惑が錯綜している。40年の時を経て「かかりつけ医」という言葉が医師、患者にどのようなイメージを持たれているのだろうか。
本稿では「かかりつけ医」に焦点を絞り、昨年末から再燃しているかかりつけ医の制度化議論など、医療機能情報提供制度、かかりつけ医機能報告制度などが法律化されていることも踏まえ考察してみたい。
目次
《視点》 マイナ保険証の促進 診療報酬でも後押し《座標》 子育て支援法等改正案を国会提出/東京都医師会が臨時医療施設の整備を提案
《座標》 地域包括ケア病棟協会の仲井会長が新病棟で見解/厚労省が飲酒ガイドラインを公表
《論評》 『「かかりつけ医」のイメージは医師と府民の理解に相違がある―大阪府医師会調査委員会の調査結果から』岩本伸一(大阪府医師会調査委員会委員長)
《霞が関と現場の間で》 『あの「政治改革」は何であったか』中村秀一(医療介護福祉政策研究フォーラム理事長)
《論評》 『病院情報システム内製化の手引き 【概説】Ⅰ―環境の変化に適応するための理論と実践』飯田修平(公益財団法人東京都医療保健協会 情報・質管理部長 医療の質向上研究所研究員 練馬総合病院名誉院長)
《動向》 『医療DXの推進や新興感染症対応で診療報酬を見直し―令和6年度診療報酬改定の内容②』
《潮流》 先発品企業がAG(オーソライズド・ジェネリック)発売で収益を確保
《潮流》 医薬品供給拠点の役割を評価/健保連が総会開く
《資料》 [賃上げ等に関する診療報酬改定 厚労省のオンラインセミナー]
《療養の給付の取扱いについて》
《年金の動き》 [令和5年11月の最終的な納付率は81.4%]
《ワードカプセル》 『飲酒ガイドライン』