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正常がわかる 胎児超音波検査

正常がわかる 胎児超音波検査
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筆頭著者 馬場 一憲 (編)

文光堂

電子版ISBN

電子版発売日 2021年9月13日

ページ数 104

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-8306-3747-6

印刷版発行年月 2016年4月

DOI https://doi.org/10.50936/9784830637476

書籍・雑誌概要

超音波による胎児評価における正常範囲を理解するための一冊.本書では,まず,正常胎児の正常な超音波断層像について述べ,そこから微妙に外れるような所見について,正常範囲と判断するか精密検査に紹介したほうが良いかをどう判断するかについて記載する.また,妊婦健診で行う超音波検査中に異常と間違って判断されてしまう危険性のある超音波像についても解説する.スクリーニング現場でのふるい分けの判断に役立つ一冊.

目次

第1章 胎児形態異常スクリーニング
  1.総論
   a.スクリーニング検査と精密検査
   b.スクリーニング検査の時期
   c.スクリーニング検査でどこまでチェックするか
   d.胎児形態異常スクリーニング検査におけるレベル分類
   e.胎児形態異常スクリーニング検査実施上の留意点
  2.「レベル1」スクリーニング検査法
   a.全身
   b.頭部
   c.胸部
   d.腹部
   e.背部・殿部
   f.四肢
   g.羊水
  3.「レベル2」スクリーニング検査法
   a.頭部
   b.上唇
   c.胸部
   d.大血管(胸部)
   e.腹部
   f.脊柱・殿部
   g.四肢
   h.羊水
  4.「レベル2+α」スクリーニング検査法
第2章 妊娠初期
 A.妊娠13週までの正常胎児の正常像
  a.妊娠5週で胎児心拍が徐脈にみえた場合
  b.妊娠8週前後で胎児の頭に嚢胞がみえた場合
  c.妊娠10週前後で臍帯の胎児付着部が太くみえた場合
  d.妊娠10週前後で頸部が厚くみえた場合
  e.妊娠12週以降でBPDが測定できない場合
  f.胎児に異常な隆起があるようにみえた場合
第3章 妊娠中期後期
 A.全身
  a.全身の皮膚が厚くみえる場合
  b.後頸部の肥厚がめだつ場合
 B.頭部
 ■ 代表的な断面の正常像
  1.頭蓋内は左右対称で異常像を認めない
   a.左右非対称にみえた場合
   b.側脳室が拡大しているようにみえた場合
   c.側脳室以外に嚢胞(黒くみえる部分)があるようにみえた場合
   d.小脳の後ろが異常に広く空いているようにみえた場合
   e.頭蓋内に高輝度(真っ白にみえる)部分があるようにみえた場合
  2.頭蓋に突出する異常像を認めない
   a.頭蓋の外に何かがみえた場合
 C.顔
 ■ 正常像
  1.口唇裂を認めない
   a.口唇裂があるようにみえた場合
  2.その他
   a.目が一つしかないようにみえた場合
   b.左右の目の距離が近いとみえた場合
   c.眼球内部に何かみえた場合
 D.胸部
 ■ 正常像
  1.心臓の位置と軸は左に寄っている
   a.心臓の位置が正常よりも右に寄っているようにみえた場合
   b.心臓の位置が正常よりも左,または正中に寄っているようにみえた場合
  2.左右心房心室の大きさのバランスがよい
   a.心臓全体が異常に大きいようにみえた場合
   b.四腔断面がきれいに描出できない場合
   c.心房中隔に欠損部位があるようにみえた場合
   d.心室中隔に欠損部位があるようにみえた場合
   e.左右心房心室のどれかが異常に大きいようにみえた場合
   f.三尖弁,または僧帽弁が動いていないようにみえた場合
   g.心臓の周囲に液体が貯留しているようにみえた場合
  3.胸腔内に異常な像を認めない
   a.胸郭と肺の間に液体が貯留しているようにみえた場合
   b.肺の中に嚢胞のようなものがみえた場合
   c.肺の中に輝度の高い部分がみえた場合
   d.3VV断面で両側の肺の間に肺の輝度とは異なる腫瘤様の像がみえた場合
  4.大動脈と肺動脈がらせん状に走行
   a.大動脈と肺動脈が確認できない場合
   b.大動脈と肺動脈が平行に走行しているようにみえた場合
  5.大動脈と肺動脈の太さがほぼ同じ
   a.肺動脈が太くみえた場合
   b.大動脈が太くみえた場合
 E.腹部
 ■ 正常像
  1.胃胞は左側
   a.胃胞が左側にみえない場合
   b.胃胞が右側にみえた場合
   c.胃胞が異常に小さくみえた場合
   d.胃胞内にsludge様エコーがみえた場合
  2.胃,膀胱,胆嚢以外に嚢胞を認めない
   a.胃,膀胱,胆嚢以外に嚢胞のようなものがみえた場合
   b.胆嚢がみえない場合,胆嚢が異常に大きくみえた場合
   c.腸が異常に拡張しているようにみえた場合
   d.腎臓にたくさんの嚢胞があるようにみえた場合
   e.腎盂が拡張しているようにみえた場合
   f.腎臓周囲に腫瘤性病変がみえた場合
  3.腹壁(臍部)から臓器の脱出を認めない
   a.腹壁から何か飛び出しているようにみえた場合
  4.その他
   a.腸の一部が拡張してみえた場合
   b.微量の腹水があるようにみえた場合(pseudo ascites)
   c.肝臓の一部が他の部分より白くみえた場合
 F.脊柱・殿部
 ■ 正常像
  1.脊髄髄膜瘤
  2.仙尾部奇形腫
  3.その他の疾患における脊椎の評価
 G.四肢
 ■ 概要
  1.十分な長さの四肢を確認
   a.2本の腕と2本の足が確認できない場合
   b.大腿骨が異常に短いようにみえた場合
   c.大腿骨が異常に長く観察された場合
   d.大腿骨が曲がっているようにみえた場合
   e.手首が異常に曲がっているようにみえた場合
   f.5本の指の並びが不自然にみえた場合
   g.内反足のようにみえた場合
 H.外性器
  1.男児の正常像
  2.女児の正常像
  3.尿道下裂
  4.精査を考慮する所見
  5.性別がわかりにくい場合
 I.羊水─羊水量の評価─
  1.羊水過多も過少も認めない
   a.羊水過多・過少があるようにみえた場合
   b.羊水中に異常に浮遊物が多いようにみえた場合
第4章 胎児計測
 A.妊娠週数の確認・修正のための妊娠初期の正しい胎児計測法
   a.CRL,BPDが妊娠週数と合っていない場合
   b.妊娠中期以降に軽度の胎児発育不全が疑われた場合
 B.推定児体重算出のための正しい胎児計測法(BPD,FL,AC)
   a.推定体重が標準域から外れた場合
   b.BPDだけが標準域から外れた場合
   c.ACだけが標準域から外れた場合
   d.FLだけが標準域から外れた場合
索引

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