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公認心理師技法ガイド
臨床の場で役立つ実践のすべて
筆頭著者 下山 晴彦 (編集主幹)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年1月31日
ページ数 896
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-8306-3626-4
印刷版発行年月 2019年3月
書籍・雑誌概要
公認心理師に解決を求められている心理学的問題は,メンタルヘルス分野に留まらず教育・学校分野,さらに発達障害や高齢者の心理的支援など多岐に広がっている.本書はこうした問題の解決に有効な専門技能を網羅する本邦初のガイドブック.臨床で有効性が実証されている技法,他職種と協働し支援を実行するための技法など,世界標準の実践心理職に必要な知識と技法が第一線で活躍する臨床家・専門家により体系的に解説されている.
目次
第1章 公認心理師の専門性に関する知識と技法
1 臨床心理技能
2 科学者―実践者モデル
1)エビデンス・ベイスト・プラクティスとは
2)臨床研究の方法
3)ランダム化比較試験
4)メタアナリシスとシステマティックレビュー
3 倫理実践
1)スキルとしての職業倫理
2)倫理の基本的枠組み
3)倫理の実践技法
4 多職種連携
1)コーディネーション
2)チームワーク
3)リーダーシップ
4)ケースマネジメント
5 教育訓練のプロセス
1)ケースカンファレンス
2)インターンシップ
3)スーパーヴィジョン
第2章 アセスメント技法
1 アセスメントの基本
2 基本情報の収集
1)コミュニケーションの基本技能
2)予診面接
3)初回面接
4)関係者との面接
5)一般的な行動観察
6)行動の機能アセスメント
3 基盤特性の検査
A 知能・認知機能検査
1)WISC
2)WAIS
3)田中ビネー
4)KABC-II 日本版KABC-II心理・教育アセスメントバッテリー
5)DN-CAS
B 発達検査
1)新版K式発達検査
2)Bayley-III乳幼児発達検査
C 適応行動検査
1)Vineland-II適応行動尺度
2)ASEBA行動チェックリスト
D パーソナリティ検査
4 発達障害の評価
A 自閉スペクトラム症の検査
1)ADOS-2自閉症診断観察検査 日本語版 第2版
2)ADI-R自閉症診断面接改訂版 日本語版
3)PARS-TR
4)M-CHATとAQ
B ADHD(注意欠如多動症)の検査
1)ADHD-RS
2)Conners 3
3)CAARS・CAADID
C SLD(特異的学習症)の検査
1)LDI-R
2)ディスレクシアの検査
D その他の発達障害の検査
1)発達障害の特性別評価法
2)感覚プロファイル・シリーズ
3)発達性協調運動障害の検査
5 症状評価
1)症状評価尺度
2)認知症の評価
3)神経心理学的検査
4)脳画像検査
5)操作的診断マニュアルの活用法
6 ケースフォーミュレーションとフィードバック
1)ケースフォーミュレーションの基本
2)心理教育とセラピーの動機づけ
3)報告書の書き方
第3章 介入技法
1 理論・モデル・アプローチ
A カウンセリング
1)カウンセリングの理論
B 認知行動療法
1)レスポンデント学習の理論モデル
2)レスポンデント学習の理論に基づくケースフォーミュレーション
3)オペラント学習の理論モデル
4)オペラント学習の理論モデルに基づくケースフォーミュレーション
5)認知療法の理論モデル
6)認知療法の理論モデルに基づくケースフォーミュレーション
7)臨床行動分析の理論モデル
8)マインドフルネスの理論モデル
C その他の心理療法
1)精神分析のアプローチ
2)対人関係療法のアプローチ
3)ブリーフセラピーのアプローチ
4)グループ療法のアプローチ
5)家族療法のアプローチ
6)森田療法のアプローチ
7)内観療法のアプローチ
2 各種技法
A カウンセリング
1)カウンセリングの基本技法
2)フォーカシング
3)ナラティヴ・アプローチ
4)動機づけ面接
B 認知行動療法
1)エクスポージャー療法
2)応用行動分析
3)ソーシャルスキルトレーニング
4)行動活性化療法
5)セルフモニタリング
6)認知再構成法
7)問題解決療法
8)スキーマ療法
9)ACT
10)マインドフルネス
C その他の心理療法
1)リラクセーション
2)催眠法
3)イメージ療法
4)プレイセラピー
第4章 コニュニティ・アプローチ技法
1 コンサルテーション
2 リエゾン
3 リファー
4 危機介入
5 ネットワーキング
6 アウトリーチ
7 包括型地域生活支援
8 予防啓発
9 アドボカシー
10 政策立案
第5章 疾患・問題別の専門技法
1 うつ病
1)うつ病の認知行動療法
2)うつ病の行動活性化療法
3)うつ病の対人関係療法
4)うつ病のマインドフルネス認知療法
2 不安関連障害
1)パニック症の認知行動療法
2)社交不安症の認知行動療法
3)強迫症の認知行動療法
4)PTSDの持続エクスポージャー療法
5)PTSDのEMDR
3 統合失調症
1)幻聴の認知行動療法
2)妄想の認知行動療法
3)陰性症状の認知行動療法
4 摂食障害
1)摂食障害の認知行動療法
5 睡眠障害
6 アディクション
7 性に関する障害
8 パーソナリティ障害
1)パーソナリティ障害の弁証法的行動療法
2)パーソナリティ障害のスキーマ療法
9 身体疾患
1)痛みの緩和
2)生活習慣病へのアプローチ
3)心疾患へのアプローチ
4)がん患者に対する心理的適応支援
5)がん患者の家族支援
6)SHAREプロトコール
10発達障害
1)応用行動分析による早期高密度行動介入プログラム
2)TEACCHプログラム
3)発達障害の認知行動療法
4)ペアレント・トレーニング
5)ペアレント・プログラム
6)不連続試行法(DTT)と自然な発達的行動介入法(NDBI)の統合
7)ESDM:自閉スペクトラム症
8)自閉スペクトラム症の早期支援:JASPERプログラム
9)ソーシャルストーリーとコミック会話
11 認知症
1)回想法
2)認知活性化療法
3)リアリティ・オリエンテーション
4)認知症の応用行動分析
5)認知症者の家族支援
6)認知症ケアスタッフに対する支援
12 高次脳機能障害
1)記憶障害のリハビリテーション
2)注意障害のリハビリテーション
3)実行機能/遂行機能障害のリハビリテーション
4)社会的行動障害のリハビリテーション
5)言語・コミュニケーション障害のリハビリテーション
6)視覚―運動機能障害のリハビリテーション
7)高次脳機能障害患者の家族支援
第6章 公認心理師の諸領域
1 チーム医療における心理師の役割
2 学校における心理師の役割
3 児童福祉における心理師の役割
4 高齢者福祉における心理師の役割
5 産業における心理師の役割
6 司法における心理師の役割
7 行動医学
8 サイコオンコロジー
9 アドヒアランス
10 精神科デイケア
11 ひきこもり支援
索引