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≪Management of Heart Failure≫
心腎連関を深め 体液管理を極める
筆頭著者 猪又 孝元 (編)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2021年11月8日
ページ数 196
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-8306-1962-5
印刷版発行年月 2016年3月
書籍・雑誌概要
循環器医が本当に知りたい疑問を腎専門医に届け,知識を得る,あるいは共有する機会はこれまでほぼ皆無であった.本書では,循環器医が主に心不全診療で行う体液管理に際し,腎臓をどう理解すべきかを腎専門医に具体的に語っていただく.また,そもそも謎に満ちた腎臓という臓器に,血行動態という見慣れない修飾要因が加わることで,さらに複雑に変化する腎臓を理解し直すという別境地へ多くの腎専門医を巻き込みたい.
目次
I 心不全に影響する体液の理解─循環器医は体液をどうしたいのか?─
1 体液の「量」と心不全
2 体液の「圧」と心不全
3 体液の「組成」と心不全
II 腎臓の体液管理メカニズム─心不全管理にどう関わるか─
1 腎臓の水電解質バランス機構
2 腎が体液調節を司る際の修飾因子─心不全時に着目して─
a.腎低灌流
b.腎うっ血
c.神経体液性因子
d.comorbidity
e.併用薬物
III 病態─CRS分類に基づく心腎連関の理解:臨床シナリオから考える─
1 CRS type 1(acute cardiac dysfunction leading to acute kidney injury)
2 CRS type 2(chronic heart failure leading to renal dysfunction)
3 CRS type 3(acute kidney injury leading to acute cardiac dysfunction)
4 CRS type 4(chronic renal failure leading to cardiac dysfunction)
IV 体液管理に必要な腎機能・腎障害を何ではかるか─具体的なメルクマールとは─
1 心不全急性期管理での腎指標
2 心不全慢性期管理での腎指標
3 尿細管・集合管の機能
4 腎血管・腎灌流
V 腎保護を理解する─循環器医はどう腎臓を見守るべきか─
1 そもそも腎保護とは何か
2 どこまで腎障害が許容できるか,待てば腎は再生するか
3 腎保護と心保護の優先権,管理におけるバランスシート
a.腎臓専門医の立場から
b.心臓専門医の立場から
VI 心腎連関を意識した心不全治療ツールの活用─どう腎臓を意識するか─
1 心不全基本治療薬
a.レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系阻害薬
b.β遮断薬
c.ナトリウム利尿薬
2 カルペリチド
3 ドパミン
4 トルバプタン
5 透析・限外濾過
索引