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もう怖くない!心房細動の抗凝固療法

プライマリ・ケア医のためのシンプルアプローチ

もう怖くない!心房細動の抗凝固療法
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筆頭著者 小田倉 弘典 (著)

文光堂

電子版ISBN

電子版発売日 2022年1月17日

ページ数 200

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-8306-1939-7

印刷版発行年月 2017年8月

DOI https://doi.org/10.50936/9784830619397

書籍・雑誌概要

心房細動は,現在日本に100万人以上いると推定されているcommon diseaseで,プライマリ・ケア医も遭遇することの多い疾患である.血栓が生じやすいため,脳梗塞リスクの高い患者ではその予防のために抗凝固療法が必要であるが,出血リスクが高まるため,苦手としているプライマリ・ケア医も多い.本書は,自身もプライマリ・ケア医の現場に身を置く著者が,心房細動の抗凝固療法を行ううえで知っておくべき知識を余すところなく解説する一冊.

目次

序章 心房細動の基礎知識
 1 心房細動のメカニズム
 2 心房細動の疫学と予後
 3 心房細動の分類
 4 心房細動診療のロードマップ
 5 心房細動の旅
1章 抗凝固薬の基礎知識
 1 凝固系の基礎知識
 2 ワルファリンとNOAC
  コラム NOAC,DOAC,どちらで呼ぶ?
2章 抗凝固療法の基本的な考え方
 1 抗凝固療法の超基本
3章 脳塞栓症のリスク評価(A)
 1 リスク評価の超基本
  コラム 「非弁膜症性」と「弁膜症性」の違いは?
 2 CHADS2スコアの問題点
 3 CHADS2スコア0,1点の低リスク例の適応はこう考える
  メモ HAS-BLEDスコア
 4 高齢者の適応はこう考える
  コラム 在宅認知症患者の現実世界を考える
 5  発作性心房細動の適応はこう考える
4章 抗凝固薬の意思決定(D)
 1 抗凝固薬意思決定の超基本
  コラム 患者中心の医療の方法と抗凝固薬
5章 抗凝固薬の選び方(C)
 1 薬理の比較
 2 エビデンス,ガイドラインの比較
  a.RCT
   コラム 大出血? 頭蓋内出血?出血性脳卒中?
  b.リアルワールドデータ
   コラム リアルワールドデータはこう読む
   コラム 用量設定からみた各NOACの強みと弱み
  c.ガイドライン
 3 使い分け実践編·
  a.ワルファリンかNOACか?
  b.4つのNOACのどれを選ぶか?
   メモ TTRとは?
   コラム ワルファリン治療の人種差とSAMe-TT2R2スコア
6章 抗凝固薬の管理(A)
 1 抗凝固薬管理の基本8項目
 2 ワルファリンの上手な使い方
   コラム 脳出血,大出血,脳梗塞後の抗凝固薬の再開
 3 NOACの上手な使い方
  a.モニタリング
  b.用量設定
  c.薬物相互作用
  d.NOAC服用中の出血への対処法
  e.ワルファリンとNOACの切り替え方
   コラム 透析患者の抗凝固療法
 4 抜歯,内視鏡,手術,除細動,アブレーション時の対処法
  a.抜歯
  b.内視鏡
  c.手術
  d.除細動
  e.カテーテルアブレーション
 5 冠動脈疾患患者に対する抗凝固薬+抗血小板薬の使い方
 6 血圧管理
 7 服薬アドヒアランス

【診察室で便利な心房細動,抗凝固療法のお役立ち図表】
●心房細動の分類
●症状のある心房細動への対処法
●CHADS2スコア,CHA2DS2-VAScスコア
●抗凝固薬を誰に処方すべきか
 ・私案
 ・日本循環器学会ガイドライン
●HAS-BLEDスコア
●高齢者の抗凝固療法の考え方
●抗凝固療法における意思決定の手順
●各抗凝固薬の薬理学的特性比較一覧
●SAMe-TT2R2スコア
●各抗凝固薬の特徴比較一覧
●当院における抗凝固薬の使い分け
●Dr.Lipの提唱する抗凝固薬のシンプルな使い分け
●脳梗塞予防薬チェックシート
●ワルファリンの導入と維持
●PT-INR上昇時の管理アルゴリズム
●ワルファリンに影響を与える因子
●NOACのモニタリングの実際
●NOACの減量基準と禁忌(各薬剤添付文書より)
●腎機能とNOACの用量
●ワルファリンとNOACの切り替え方
●抗凝固薬服用者の内視鏡検査時のフローチャート
●外科的手技前のNOAC中止期間
●除細動時の抗凝固療法
●冠動脈疾患合併心房細動患者の抗血栓療法
 ・2016年ESCガイドライン
 ・2015年ヨーロッパ不整脈学会実践ガイド