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心房細動治療薬の選び方と使い方

心房細動治療薬の選び方と使い方
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筆頭著者 小川 聡 (著)

国際医療福祉大学三田病院病院長

南江堂

電子版ISBN 978-4-524-28499-3

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 138

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-524-26903-7

印刷版発行年月 2012年9月

DOI https://doi.org/10.15106/9784524269037

書籍・雑誌概要

好評書『抗不整脈薬の選び方と使い方』の姉妹書.多様な臨床像を示し個々の病態に応じた治療が必要となる心房細動について,不整脈診療の第一人者である著者がまとめた臨床のバイブル.経験豊富な著者からのメッセージが随所に詰まっているだけでなくさまざまな症例が紹介されており,心房細動の薬物療法の実践的な知識や考え方がすぐに身につく.

目次

【目次】
1 はじめに
2 心房細動の病態
 A 心房細動の4病型
 B 心房細動の原疾患
 C 心房細動の症状
3 心房細動治療の原則
 A 抗血栓療法
 B リズムコントロールとレートコントロール
4 心房細動患者を診たら
 A 初診時にやるべきこと
 B 再診時にやるべきこと
5 治療の基本方針
 A ACC/AHA/ESCガイドライン
 B ESCガイドライン
 C 日本心電学会「WEB版心房細動治療薬選択ツール」
6 わが国で心房細動に使用可能な抗不整脈薬とその使用状況
7 ガイドラインから学ぶ心房細動治療
 A 抗血栓療法の実際
 B レートコントロールの目標
 C 孤立性心房細動例でのリズムコントロール
 D 器質的病的心でのリズムコントロール
 E 抗不整脈薬の頓用(pill-in-the-pocket)
8 症例から学ぶ心房細動治療
 A 論理どおりの理想的治療が達成できた例
   症例1 ゴルフ中に眼前暗黒感を伴う高度の頻脈性発作性心房細動例
   症例2 理想的な経過で治療できた持続性心房細動例
   症例3 力ルジオフォンで頻脈発作の早期診断に至り,的確な治療が奏効した例
   症例4 長期間ワルファリンのみで経過観察中に頻脈性心房細動が再発しプロノン(R)で除細動を試みた例
   症例5 ARBによる高血圧治療とプラザキサ(R)のみで経過観察するも再発のない初発発作性心房細動例
   症例6 持続性心房細動の除細動から20年間経過をみている例
   症例7 持続性心房細動治療中に脳梗塞で発症し,べプリコール(R)で洞調律に復帰させた例
 B 治療に難渋した例
   症例8 ワルファリンの用量調節で苦労しながら薬理学的除細動を達成できた持続性心房細動例
   症例9 飲酒後の早朝に初発した発作性心房細動にサンリズム(R)が処方され,Ic flutterが誘発され,発作頻度も増悪した例
   症例10 レートコントロールに移行せざるを得なかった器質的心疾患を伴わない持続性心房細動の比較的若年例
   症例11 べプリコール(R)で著明な心拍数抑制をきたした高齢者例
   症例12 かなり難渋し,力テーテルアブレーションが適応となった例
   症例13 心不全によって心房細動が誘発され,心房細動がさらに心不全を悪化させ,かなり難渋し,アミオダロン塩酸塩速崩錠「TE」50mgで良好な経過をとった閉塞性肥大型心筋症例
   症例14 発作時の症状が強いため,1剤無効でやむを得す力テーテルアブレーションに回した例
   症例15 「発作性心房粗動」の確認が遅れたために標準治療が後手に回った僧帽弁狭窄症例
 C 特殊な症例
   症例16 甲状腺機能冗進症を見逃されていた高齢者の持続性心房細動例
   症例17 除細動目的で静注したサンリズム(R)でBrugada型心電図が誘発された例
   症例18 抗血栓療法で失敗した例
   症例19 CHAOS2スコア4点にもかかわらず,失神発作を繰り返し頭部外傷,硬膜外血腫摘出術の既往があるためワルファリン導入の遅れた洞不全症候群例
   症例20 併用薬により一過性にINR高値となった例
   症例21 力テーテルアブレーション不成功後の持続性心房細動をべプリコール(R)で除細動でき,5年間洞調律が維持できた例
   症例22 べプリコール(R)で失神をきたした例
9 その他の注意事項
 A 肝/腎機能に応じた使い分け
 B 薬剤併用時の注意
 C 再発時の治療法変更の目安
 D いつまで治療を継続するか
 E 力テーテルアブレーションへいつ送るか
10 おわりに
文献
索引