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診察室の陰性感情

診察室の陰性感情
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筆頭著者 加藤 温 (著)

金芳堂

電子版ISBN

電子版発売日 2021年6月14日

ページ数 192

判型 A5変

印刷版ISBN 978-4-7653-1869-3

印刷版発行年月 2021年5月

DOI https://doi.org/10.50910/9784765318693

書籍・雑誌概要

医師が患者に対して陰性感情を覚える瞬間はあらゆる場面に存在し、陰性感情が生じることにより、その場は硬直し、診療へ悪影響を及ぼしてしまいます。本書では医療現場、特に外来診療で発生する陰性感情の成り立ちから対処法、そもそも陰性感情を生じさせないためのテクニックについて解説しています。1章から5章までは総論として、感情の成り立ちから精神科医特有のスタンス、話の聞き方等を解説し、6章では各論として個別症例毎に生じやすい陰性感情について解説します。また応用編として7章では対患者ではなくチーム医療で生じる陰性感情への対象方を解説します。外来診療や医療現場で陰性感情が生じることが多いと感じている方、またこれから外来診療へ携わる方は是非、本書を手に取ってみてください。きっと自身の診療スタイルを見直すきっかけになると思います。

目次

はじめに

第1章 感情について
1.感情とは
2.感情の成り立ち
3.感情の特性

第2章 医療現場における陰性感情
1.診察場面で起きていること ―陰性感情の発生―
2.陰性感情があると何が問題なのか
3.いわゆる「難しい患者」とは

第3章 精神科医のスタンスと診療
1.精神科医と一般科医の違い
2.精神科医の患者の診かた

第4章 話の聴き方の基本
1.傾聴・受容・共感とは
2.話を聴く際のポイント

第5章 陰性感情をどうしたらよいのか
1.精神分析と転移
2.逆転移と陰性感情
3.陰性感情が生じる3パターン
4.陰性感情にいかに対応するか

第6章 各論
1.幻覚・妄想
2.うつ病
3.身体症状へのこだわり
4.パニック障害
5.アルコール関連問題
6.発達障害
7.パーソナリティ障害
8.自殺念慮のある患者
9.怒っている患者
10.話が長い患者
11.いろいろと「詳しい」患者

第7章 チーム医療における陰性感情
1.「信念対立」という考え方
2.オープンダイアローグからみるチーム医療
3.多元主義の有用性

column 1 処方行為について考える
column 2 ユマニチュードと陰性感情
column 3 「それはわかっています」に注意
column 4 外来中の電話
column 5 対話の入り口としての「顔」
column 6 外来診察時の付き添い者
column 7 ドクターショッピング
column 8 沈黙
column 9 マスクについて考える
column 10 変換症(転換性障害)と区別すべき作為症(虚偽性障害)と詐病
column 11 他院からの紹介患者

あとがき
索引

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