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“トコトンわかる”てんかん発作の聞き出し方と薬の使い方

“トコトンわかる”てんかん発作の聞き出し方と薬の使い方
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筆頭著者 川崎 淳 (著)

金芳堂

電子版ISBN

電子版発売日 2021年8月2日

ページ数 208

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7653-1725-2

印刷版発行年月 2017年10月

DOI https://doi.org/10.50910/9784765317252

書籍・雑誌概要

精神科医などてんかんの診療に携わる可能性のある非専門医のために、成人のてんかん様発作の診断と、てんかんの薬物療法の基本をわかりやすく示した。

「てんかんの診断は臨床症状に基づいて行われ、脳波検査は補助診断にすぎない。」とは言うものの、問診で聴くべきことや、患者本人や家族の説明、発作時の観察者の証言から何を読み解くべきか難しいことは多い。本書ではQ&A、症例、ポイントの提示により、そんな非専門医の悩みに明確に答えている。
また薬物療法について、それぞれの薬を個別に説明した上で、その使い方を著者オリジナルのスリーステップで使いこなせるようにわかりやすく説明した。

目次

はじめに

序章 精神科医はてんかん診療に向いている

1章 てんかん発作症状
1.てんかんとは
2.てんかん発作症状 目撃者や本人の報告の特徴
3.複雑部分発作 絶対見逃してはいけないが結構見逃されている発作
4.側頭葉てんかんの複雑部分発作2 本人の感じ方
5.単純部分発作
6.二次性全般化発作と強直間代発作(てんかん大発作)
7.強直間代発作と二次性全般化発作の鑑別
8.前頭葉期限の複雑部分発作は症状が変わっている
9.欠神発作(非定型欠神発作も含む)
10.ミオクロニー発作:あまり知られていないが、欠神発作よりも重要な発作
11.強直発作と脱力発作

2章 てんかん症候群
1.てんかん症候群分類の考え方
2.症候性部分てんかんとは
3.特発性全般てんかんとは
4.「潜因性/症候性全般てんかん」または「てんかん性脳症」
5.特発性部分てんかん

3章 てんかんの鑑別診断と分類診断
1.てんかんの鑑別診断 診断の手順と聴取のポイント
2.失神発作
3.心因性非てんかん発作
4.心因性非てんかん発作 その2
5.パニック発作とREM睡眠行動異常症
6.症状からはてんかんと鑑別不能まてゃてんかんの原因となる重要な疾患
7.てんかんの分類診断
8.てんかんの分類診断2
9.てんかんの診断に必要な検査

4章 薬物治療
1.治療の開始
2.薬物選択
3.てんかん症候群分類
4.薬の投与方法の原則
5.実際の臨床場面での薬の投与方法1 現在の発作状況を3つに分類
6.実際の臨床場面での薬の投与方法2 3つのステップを繰り返す
7.薬物血中濃度
8.抗てんかん薬の副作用
9.各薬剤について知っておくべき特性
10.治療の終了

5章 薬物治療 各薬剤の特徴
1.カルバマゼピン(CBZ)
2.バルプロ酸ナトリウム(VPA)
3.フェニトイン(PHT)
4.フェノバルビタール(PB)
5.ゾニサミド(ZNS)
6.クロバザム(CLB)
7.その他のベンゾジアゼピン系の薬の投与方法の原則
8.ラモトリギン(LTG)
9.レベチラセタム(LEV)
10.その他の新薬
11.2016年に発売された新薬
12.旧来薬の使い方

6章 てんかん性精神症状
1.てんかん性精神症状
2.発作周辺期精神症状
3.てんかん性精神病
4.発作後精神病
5.交代性精神病
6.発作間欠期精神病
7.てんかんの性格特徴
8.側頭葉てんかんの性格特徴

7章 日常・社会生活上の注意点
1.日常生活の注意
2.自動車運転

8章 施設の嘱託医を引き受けたとき
1.知的障害者に見られるてんかんの特徴
2.施設入所者の難治てんかんを診る際の問題点
3.知的障害を伴う難治てんかんを診る
4.知的障害を伴うてんかん患者さんの行動障害を診る