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初めの一歩は絵で学ぶ 腫瘍学
知っておきたいがんの知識とケア
筆頭著者 元雄 良治 (著)
じほう
電子版ISBN
電子版発売日 2021年4月12日
ページ数 181
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-8407-4653-3
印刷版発行年月 2015年4月
書籍・雑誌概要
●知ってるつもりだった!?知らないままだった!?・・・
●「がん」に関する素朴なギモンをここで解決!!
日本人の死因第1位のがんは、国が対策に取り組む医療の大きな問題です。しかし、がん(腫瘍)そのものや、日々進歩する治療について理解することはなかなか難しいのが実情です。
本書は、がんに関する素朴な疑問に答えながら、がんがどのようにできてくるのか、なぜ治療が難しいのか、診断や治療にはどのようなものがあるのか、治療薬はどのような作用で効果を発現するのかといったことを、読みやすい文章とそれを補足するわかりやすいイラストで解説します。また、がん治療にかかわる様々な取り組みやサポート体制についても解説します。
がんはチームで診療にあたる疾患です。医師、薬剤師、看護師のみならず、がん診療に関わる全医療従事者に読んでいただきたい1冊です。
目次
Introduction ようこそ腫瘍学講座へ
第1章 がんの疫学
1-1 がんと日本人
1-2 男女差と「がん年齢」
1-3 がんのできやすいところ、できにくいところ
1-4 どんな人ががんになりやすいのか
第2章 がんとは何か?―がん発生のメカニズム
2-1 「がん」…その歴史と由来
2-2 正常な細胞と遺伝子の働き
2-3 がん発生の過程
2-4 細胞増殖のアクセル(がん遺伝子)
2-5 細胞増殖のブレーキ(がん抑制遺伝子)
2-6 がんの構造
2-7 がん細胞の活発な活動
2-8 目に見えるまでどのくらいかかる?
2-9 固形がんと血液がんの違いとは
2-10 がんは遺伝するの?
2-11 がんはなぜ再発するの?
2-12 加齢とがん
2-13 感染症とがん
2-14 生活習慣とがん
第3章 がんの診断
3-1 がんに初発症状はあるの?
3-2 画像診断
3-3 内視鏡検査
3-4 病理診断
3-5 血液検査
第4章 がんの治療
4-1 がんのさまざまな治療法
4-2 外科手術
4-3 薬物治療(がん化学療法)の歴史
4-4 放射線治療
4-5 内視鏡治療
4-6 免疫療法(1)免疫力を強化して治療する療法
4-7 免疫療法(2)分子標的薬
4-8 サイトカイン療法
4-9 がん治療を支える漢方
4-10 緩和ケア(1)定義と導入時期
4-11 緩和ケア(2)実践
4-12 研究開発中の治療
第5章 がんの薬物治療
5-1 抗がん剤治療(化学療法)とは―がん化学療法の原理
5-2 細胞分裂を阻害する抗がん剤
5-3 DNA合成を止める抗がん剤(1)
5-4 DNA合成を止める抗がん剤(2)
5-5 DNA合成を止める抗がん剤(3)
5-6 なぜ多剤併用療法が行われるのか―Goldie & Coldmanの理論
5-7 なぜ分子標的治療が生まれたのか?
5-8 増殖因子と分子標的薬
5-9 腫瘍血管をターゲットにした分子標的薬
5-10 ホルモン療法
5-11 抗がん剤を手術前にも使う?
5-12 手術後の抗がん剤治療
5-13 遺伝子の違いと効果・副作用の関係
第6章 がん治療のむずかしさ
6-1 なぜがん治療は困難なのか
6-2 がんはなぜ転移するの? 転移しやすい臓器とは?
6-3 転移しても原発巣を治療する理由
6-4 臓器別悪性度の違い
6-5 抗がん剤による副作用の発生機序
6-6 各副作用はどんな薬剤(系統)に多いのか?
6-7 支持療法とは
6-8 がんはなぜ痛くなるのか
6-9 薬が途中で効かなくなる薬剤耐性(メカニズム)
第7章 がん対策の取り組み
7-1 エビデンスを「つくる、つたえる、つかう」とは?
7-2 臨床試験とは?
7-3 診療ガイドラインとは?
7-4 がん登録とは?
7-5 がんプロとは?
7-6 がん診療連携拠点病院とは?
7-7 キャンサーボードとは?
7-8 集学的治療とは?
第8章 がん患者と家族のこころとくらしのサポート
8-1 余命ってわかるんですか?
8-2 がん治療はどれくらいのお金がかかるのか?
8-3 がんになっても仕事は続けられますか?
8-4 セカンドオピニオンについて
8-5 医療者と患者・家族との信頼関係
8-6 がんになっても自分らしく生きるには
8-7 認知症患者ががんになったら
8-8 がん医療における「なおし」と「いやし」