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雑誌
主治医の祈り
～男子性腺機能低下症～
筆頭著者 岡本 新悟 (著者)
畿央大学客員教授
メディカルレビュー社
電子版ISBN
電子版発売日 2024年2月12日
ページ数 258
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-7792-2670-0
印刷版発行年月 2023年11月
書籍・雑誌概要
【発行によせて】
私の尊敬する岡本新悟先生が，すばらしい本を発行されました。『主治医の祈り』で始まる表題にふさわしく，本書には岡本先生の50年に及ぶ診療から湧き上がってくる思いが詰まっています。それは個人的な感情を超えて患者さんも臨床医も共感できるものであり，何にもまして深く正確な医学的知識と経験が根底にあります。岡本先生は内科医であり成人を主に診る内分泌科医ですが，胎生期・小児期・思春期についての記載からも小児内分泌科医は学ぶところがたくさんあります。それは，たくさんの患者さんと一生の人生を共にする中で小児期の臨床を捉えているからだと思います。本書が広く読まれ，たくさんの出会いが次々に生まれることを祈ります。（横谷 進)
【発行によせて】
本書は，50年以上にわたって幅広く多種多様な内分泌疾患を診てきた内分泌代謝科専門医が，男子性腺機能低下症に焦点を当て，この疾病にかかわる課題に対してどのように取り組み，患者さんそしてご家族のために最善を尽くしてこられたかが生々しく伝わるすばらしい書籍である。学術内容は基礎医学から臨床医学とすべてが網羅された優れた教科書であり，具体的な症例について診療上の工夫が随所に記術されており，内分泌代謝科専門医に一読を勧めたい。女子に比べて男子の性腺機能低下症は，さまざまな理由で患者さん自ら医療機関を受診することが少なく，一人で悩まれている患者さんも少なくない。そのような患者さんやご家族のためにウェブ上に相談窓口を開設し，その受け皿となって多くの相談に乗ってこられ，適切な治療によって豊かな人生を送れるようになった患者さんたちの喜びのメッセージも紹介されており，今悩まれている患者さんにも読んでいただきたい一冊である。（千原 和夫）
目次
はじめに
Chapter1 男子性腺の発生と分化から完成まで
Chapter2 男性におけるテストステロンの働き
Column 患者さんと歩む
主治医のノート①
主治医のノート②
主治医のノート③
主治医のノート④
Ｅｓｓａｙ テストステロンはいったい何者か？
Chapter3 発症年齢からみた男子の性腺機能低下症
Column 患者さんと歩む
患者さんの思い❶
Ｅｓｓａｙ mini-puberty の洗礼
Chapter4 男性の性腺機能低下症の病因と分類および治療概論
Chapter5 カルマン症候群
Column 患者さんと歩む
主治医のノート⑤
患者さんの思い❷
患者さんの思い❸
患者さんの思い❹
患者さんの思い❺
Ｅｓｓａｙ 男らしさ（masculinity）のトリガー
Ｅｓｓａｙ 性腺機能低下症と嗅覚欠損の関係性をフェロモンから読み解く
Chapter6 脳腫瘍術後の性腺機能低下症
Chapter7 クラインフェルター症候群
Column 患者さんと歩む
患者さんの思い❻
患者さんの思い❼
患者さんの思い❽
Chapter8 加齢男性性腺機能低下症候群（ＬＯＨ症候群）
Ｅｓｓａｙ 性別不合（かつての性同一性障害）
Column 患者さんと歩む
患者さんの思い❾
おわりに
