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発達障害を人類学してみた

発達障害を人類学してみた
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筆頭著者 照山 絢子 (著)

筑波大学図書館情報メディア系 准教授

診断と治療社

電子版ISBN 978-4-7878-8117-5

電子版発売日 2023年11月13日

ページ数 188

判型 四六

印刷版ISBN 978-4-7878-2622-0

印刷版発行年月 2023年10月

DOI https://doi.org/10.34433/9784787881175

書籍・雑誌概要

日本における発達障害とは? 発達障害はどこからやってきて,いま増えている(?)のか? 精神科医は何を思って診察しているのか? 子どもたちはどうやって過ごしている? 母親たちの苦悩とは? 学校・療育の先生はどこをみている? 発達障害の大人たちが感じていることは?
「発達障害」をとりまくあらゆる人々の言葉や経験が集まり,「人類学」の本になりました.
いつもとちょっと違う視点で,発達障害をみつめてみませんか?

目次

はじめに

序章 発達障害を人類学する、ということ
1 発達障害とは
2 発達障害はどこからやってきた?
3 発達障害を人類学する
4 調査者の立場性
5 本書の構成

第1章 「発達障害は増えているのか?」という問い
1 答えのない問い
2 可視化された障害:啓発団体などの立場
3 子どもとの関わり方を問題化するバックラッシュ
4 議論の争点

第2章 診断という不確かなモノ
1 発達障害の診断
2 医師にとってのわからなさ
3 診断の先にあるもの
4 ディスアビリティを診る

第3章 現場としての学校
1 はじまり
2 「違い」のマネジメント
3 学校生活の様子
4 自己肯定感
5 頑張りという美徳
6 発達障害のある先生たち

第4章 発達障害をもつ子どもの療育
1 療育とは
2 ひまわり教室にて
3 母親たちのケア
4 療育を考える

第5章 成人当事者
1 中途診断者としての成人当事者
2 成人当事者の発信活動
3 成人当事者の自助活動

第6章 複雑なアイデンティティ
1 ここにもあそこにも、発達障害
2 どのマイノリティ性を標ぼうするか、ということの先に
3 インターセクショナリティという概念
4 発達障害とインターセクショナリティ

おわりに
著者プロフィール