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脳波判読オープンキャンパス

誰でも学べる7STEP

脳波判読オープンキャンパス
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筆頭著者 音成 秀一郎 (著)

広島大学病院脳神経内科

その他の著者等 池田昭夫

診断と治療社

電子版ISBN 978-4-7878-8059-8

電子版発売日 2023年3月3日

ページ数 330

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-7878-2461-5

印刷版発行年月 2021年3月

DOI https://doi.org/10.34433/9784787880598

書籍・雑誌概要

病態の多様化が進む中で,より複雑化してきている脳波検査について, 本書は初学者が脳波判読の基礎からしっかりと学ぶことができるよう, 読者の判読スキルに応じて読み進めるべき項目を紹介.また,脳波所見を判定していく手順をデジタル脳波の使い方も含めて丁寧に説明し,最終的な脳波レポートの作成ができるように手順をわかりやすく解説した.臨床脳波に携わる初学者の医師や臨床検査技師にとって必携の一冊.

目次

◆カラー口絵
◆刊行にあたって
◆本書の脳波・てんかん用語
◆本書の難易度について
◆執筆者紹介

第Ⅰ章 知っておきたい脳波のこと
1 脳波所見会に参加する前に
 1.てんかん分類・発作分類
 2.脳波は2つの電極間の引き算
 3.波形が「上向き」の時に考える脳波のパターン
 4.波形は「上向き?」,「下向き?」これが脳波のすべて
 5.脳波の電極の名前
 6.4つの電極で脳を四分割,スクリーニングする
 7.耳朶の活性化とは
2 脳波判読をはじめる前に
 1.脳波の判読 ─「波」に名前をつける作業─
 2.効率よく判読するための事前準備
 3.判読効率がよい脳波モンタージュ
 4.MPでなぜ波形は上向きか?
 5.BPもMPも原理は同じ

第Ⅱ章 脳波レポートが出来るまでの7STEP
1 脳波判読STEP1 脳波の全体像を把握する
[A] 脳波ではそもそも何がわかるの?
 1.脳波でわかる3つのこと
 2.脳波判読レポート完成までの7 STEP
 3.脳波レポート:各項目の役割を理解する
 4.周波数でみる波の種類
[B] 脳波判読STEP1 脳波全体のプロフィールチェック
 1.脳波は最初にどこから読めばよい?
 2.DSA:時間と周波数でみる脳波

2 脳波判読STEP2 4つのルーチンチェック
[A] ルーチンチェック①:背景活動(後頭部優位律動)
 1.脳波の4つのルーチンチェック
 2.PDRのチェックポイントは?
 3.正常なPDRのサンプル
 4.PDRを確認するモンタージュは?
 5.PDRの正常・異常の境界
 6.PDRの評価:組織化(organization)としての4段階判定
 7.組織化(organization)が不良なPDRのサンプル
 8.PDRの適正サンプルの探し方
[B] ルーチンチェック②:覚醒時の全般性徐波
 1.覚醒時の背景活動に全般性徐波はあるか?
 2.成人脳波で,覚醒時での全般性徐波は異常と解釈できるか?
 3.びまん性脳症を判定(背景活動の解釈)
[C] ルーチンチェック③:睡眠脳波
 1.睡眠脳波のチェック①:睡眠stage
 2.覚醒度の変化:覚醒から睡眠までの脳波サンプル
 3.睡眠脳波のチェック②:生理的な睡眠脳波の所見はあるか?
 4.睡眠脳波のチェック③:睡眠異常症の脳波所見
 5.睡眠脳波でspikeと間違えやすい所見
 6.睡眠中のベータ波の評価と解釈は?
[D] ルーチンチェック④:賦活脳波
 1.賦活脳波(光刺激と過呼吸)
 2.光駆動反応(photic driving)の正常と異常
 3.閃光賦活で誘発される突発波

3 脳波判読STEP3 異常波形のスクリーニング(所見の拾い上げ)
[A] 波形のチェック(全般性と局所性の鑑別)
 1.判読時の適切な表示条件は?
 2.分布の評価:全般性 vs. 局所性
 3.分布と最大点のパターン
[B] 全般性の活動のチェック
 1.全般性の所見を拾い上げ(MPでのスクリーニング)
 2.全般性のspike:3つのチェックポイント
[C] 局所性の活動のチェック(MP)
 1.MPの判読手順:耳朶の活性化を見落とさない
 2.耳朶の活性化:みるべきポイント
 3.耳朶の活性化:パターンで覚える
 4.耳朶の活性化:サンプル1
 5.耳朶の活性化:サンプル2
 6.徐波での耳朶の活性化
 7.筋電図で隠れた徐波
 8.BPでは見落としかねない耳朶の活性化
[D] 局所性の活動のチェック(BP)
 1.TLE-BP:側頭部spike検出①
 2.TLE-BP:側頭部spike検出②
 3.発作間欠期のてんかん性放電の所見の記載事項は?
[E] spikeのトリセツ
 1.spike・sharp waveの形態:必要条件と特徴は?
 2.spikeのアトラス:焦点性のspikeの様々な波形
 3.spike判定のフローチャート
 4.鋭一過性波(sharp transients)とは
 5.STsのトリセツ
 6.STsのサンプル
 7.spikeの解釈:レポートの記載方法
 8.spike:形態での分類
 9.代表的な周期性放電のサンプル
 10.spike:同期性や潜時による分類
[F] 徐波(slow)のトリセツ
 1.異常な局所徐波:4つのチェックポイント
 2.異常な局所徐波のトリセツ
 3.側頭部の局所徐波:側頭葉てんかんでのサンプル①
 4.徐波の所見の記載方法
 5.側頭部の局所徐波:側頭葉てんかんでのサンプル②
 6.てんかんと関連がある徐波(断片化したspike)

4 脳波判読STEP4~7 レポートのまとめ方
[A] 脳波判読STEP4 異常波形の再現性チェック
 1.各所見の再現性を確認する
[B] 脳波判読STEP5 所見のまとめ
 1.評価項目別の所見のまとめ方
[C] 脳波判読STEP6 総合判定
 1.総合判定は4段階評価で行う
 2.総合判定:4つのチェックポイント
[D] 脳波判読STEP7 解釈と臨床へのフィードバック
 1.所見の解釈の決まりごと
 2.所見と解釈の記載例

5 最後の確認作業
[A] アーチファクトの除外
 1.脳波 vs. アーチファクト:分布パターンで区分
 2.脳波 vs. アーチファクト:振幅の減衰で区別
 3.アーチファクトのパターン:一つの電極によるアーチファクト
 4.アーチファクトのパターン:広く分布しすぎている
 5.アーチファクトのパターン:一側の半球だけに分布
 6.アーチファクトのパターン:広く分布したspike様波形
 7.各アーチファクトの発生部位
[B] 正常亜型の除外
 1.正常亜型の種類
 2.徐波タイプの生理的な正常所見
 3.正常亜型のサンプル

◆文献一覧
◆INDEX
◆おわりに

Column
脳波の放課後学習
(基礎編)
(応用編)
実臨床に役立つ!? 脳波の豆知識
てんかん臨床 ワンポイントアドバイス