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ヒト血漿タンパク質

血漿プロテオームの異常と病気

ヒト血漿タンパク質
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筆頭著者 平野 久 (編著)

その他の著者等 白川 純

丸善出版

電子版ISBN

電子版発売日 2024年8月2日

ページ数 320

判型 B5

印刷版ISBN 978-4-621-30983-4

印刷版発行年月 2024年7月

DOI https://doi.org/10.32306/9784621309834

書籍・雑誌概要

最新の血漿タンパク質の研究成果をまとめた決定版。これまでの研究で、多くの血漿タンパク質種が細胞の活動や生体機能の調節に重要な役割を果たしていることが明らかにされている。今後、さらに多くの血漿タンパク質種の発現と機能が解明されれば、病気の原因の究明、発症機構の解明などの研究や、病気の診断、治療、予防のための新しい技術の開発につながる研究基盤が得られると期待される。また、血漿中に存在するタンパク質を網羅的、定量的に同定する血漿プロテオーム解析の進展により、膨大な情報が集積し始めた。本書は、最新のヒト血漿プロテオーム解析技術、血漿プロテオームを構成するタンパク質の種類と特徴、各種疾患によって発現変動するタンパク質、血漿タンパク質バイオマーカー開発の流れと現状をまとめている。基礎医学、臨床医学、生化学、タンパク質科学、プロテオーム科学などの研究者や、臨床検査などの実務者に役立つ内容となっている。

目次

第1部 血漿プロテオームの特徴
第1章 タンパク質の一般的特徴
 1.1. タンパク質の構造
 1.2. 機能ドメイン、モチーフ、モジュール
 1.3. プロテインファミリー
 1.4. アイソフォーム
 1.5. 翻訳後修飾
 1.6. タンパク質の総体:プロテオーム
 1.7. プロテオフォームとタンパク質種
 1.8. タンパク質とRNAの発現

第2章 血漿プロテオーム
 2.1. 血漿と血清
 2.2. 血漿タンパク質の特徴と分類
 2.3. 血漿プロテオーム解析の方法
 2.4. 血漿プロテオーム解析のガイドライン
 2.5. 血液タンパク質の合成と分解
 2.6. 血漿プロテオーム構成タンパク質の種類
 2.7. 血漿由来の細胞外小胞のプロテオーム
 2.8. 高濃度血漿タンパク質
 2. 9. 血漿タンパク質の構造的特徴
 2.10. 血漿タンパク質の機能
 2.11. 血漿タンパク質の翻訳後修飾
 2.12. タンパク質の量的形質遺伝子座
2.13. プロテオゲノミクス

第2部 プロテオームの発現異常と疾患
第3章 プロテオームの発現異常と疾患
 3.1. プロテオーム不均衡(インバランス)
 3.2. タンパク質の発現や存在量を制御するシステムの異常
 3.3. 翻訳のエラー
 3.4. 遺伝的変化
 3.5. 相互作用の異常、複合体形成の不均衡
 3.6. タンパク質の不適切な局在

第4章 血漿タンパク質の異常と疾患
 4.1. 疾患関連血漿タンパク質の検出事例
 4.2. 遺伝的変異と血漿タンパク質レベルの変化
 4.3. タンパク質の翻訳後修飾の異常と疾患

第5章 疾患関連血漿タンパク質解析及びバイオマーカー探索の現状
 5.1. バイオマーカー探索の流れ
 5.2. 癌
 5.3. 心血管疾患
 5.4. 血液・凝固疾患
 5.5. 脳卒中
 5.6. 呼吸器肺疾患及び障害
 5.7. 自己免疫疾患
 5.8. 骨疾患
 5.9. 代謝異常関連脂肪性肝疾患
 5.10. 神経・精神疾患
 5.11. 感染症
 5.12. ウイルス感染症
 5.13. 婦人科及び妊娠関連疾患
 5.14. 先天性疾患
 5.15. 糖尿病

第6章 臨床検査と血漿タンパク質
 6.1. タンパク質ネットワークとバイオマーカー
 6.2. 血清タンパク質ネットワークの機能
 6.3. 血清タンパク質ネットワークは遺伝学と病気を連結する
 6.4. 血清タンパク質ベースのバイオマーカープラットフォーム: 個別化医療の実現
 6.5. 実用化されたバイオマーカーが少ない理由

第3部 疾患関連血漿タンパク質の特徴                   
第7章 疾患関連血漿タンパク質の物理化学的及び生理・生化学的特徴

参考文献
索引