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≪シリーズ生命倫理学 15≫

筆頭著者 シリーズ生命倫理学編集委員会 (編)

その他の著者等 笹栗 俊之,武藤 香織 編

丸善出版

電子版ISBN

電子版発売日 2019年8月12日

ページ数 272

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-621-08492-2

印刷版発行年月 2012年11月

DOI https://doi.org/10.32306/9784621084922

書籍・雑誌概要

ある観点から、生命倫理は、「医療倫理」と「医学研究の倫理(研究倫理)」の大きく2つに分けることができます。その観点とは、言い換えれば、「医療と研究の違いは何か?」ということです。 この2つの本質的な違いは、それを行う行為にあります。医療の目的は、患者によい結果をもたらすことであるのに対し、研究には、患者にとってかならずしも良いことをなすという目的は存在しません。研究における患者のリスクは、医療行為に比べて一般に大きく、研究には強い倫理的介入が求められます。 人を対象にした研究のみならず、動物実験においても倫理性の確保が必要なように、人々の幸福に影響を及ぼすものであれば、研究倫理の適用範囲に含まれます。本書はこのような観点で、今日の研究倫理があつかう領域を網羅するように構成されています。

目次

第1章 歴史的背景
第2章 倫理原則と指針
第3章 倫理審査委員会
第4章 医学研究と法
第5章 医学研究とインフォームド・コンセントの要件
第6章 研究方法とバイアス
第7章 研究者の不正行為と発表倫理
第8章 医学研究と利益相反
第9章 ヒトゲノム解析研究
第10章 トランスレーショナルリサーチと生命倫理
第11章 ヒト試料と情報の保存と利用
第12章 死体の解剖と研究利用
第13章 動物実験 
索引