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手術技術向上論
筆頭著者 伊藤 雄二 (著)
TMGあさか医療センター
メディカ出版
電子版ISBN
電子版発売日 2023年12月19日
ページ数 200
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-8404-8209-7
印刷版発行年月 2023年12月
書籍・雑誌概要
【考え方から手法まで、エースの流儀を公開!】婦人科立ち上げからわずか3年で関東屈指の腹腔鏡手術件数を誇る婦人科腹腔鏡手術センターを創設した著者が、手術をひたすらこなして培った極意を伝授。経験に基づいた認識・判断・身体の視点からアプローチすることで、術者の成長を確実に導く一流の手引き。
目次
・はじめに
・手術技術向上論ロードマップ
【第1章】手術理論
■1 手術技術とは何か
まずは技術について「解剖」する
■2 「うまい」とは何か
熟練の術者の共通点
■3 なぜ自分ではうまくできないのか
わかるとできるは違う
■4 手術は動画ではなくスライドショーである
認識・判断は“画像”をもとに行われる
■5 スライドとは何か
術野を知る
■6 スライド(術野)をどう再現するか
手術は術野形成がすべて
■7 術中の思考・我慢の時間帯
実際の手術中の思考
■8 手術の本質:ゾーンとアフォーダンス的手術
「ゾーンに入る」とは何か
■9 オペを支配するための“手術の3つの要素”
「毎回同じ」はありえない
■10 手術の3つの要素①:「患者」
同じ患者は一人もいない
■11 手術の3つの要素②:「環境」
手術環境を一定に保つのが実はいちばん大変
■12 手術の3つの要素③:「自分」
いつも同じ自分で手術に臨めるわけではない
■13 「解剖」は武器だがゴールにしてはいけない
解剖よりもその解剖を出す術野形成が大事
■14 手術知識の扱い方:「 言語化」よりも重要なこと
言語化はスタートライン
■《コラム》合併症の地獄
【第2章】手術技術向上のために
■1 手術に才能は必要か
才能の話はもっと先
■2 手術数を求める
最低週2件の執刀は必要
■3 師を求める
芸術的な手術を行う師匠が必要
■4 外科医と外来力
“戦場”はオペ室だけではない
■5 術者は“プロ”か
術者の成長を妨げるプライド
■6 手術技術習得の特徴
ほかの技術習得と違う点
■《コラム》外科系医師とお金
【第3章】手術トレーニング
■1 トレーニング開始にあたって
トレーニングがまったく足りていない
■2 トレーニングにおける心構え
あなたの成長の責任をとるのはあなたしかいない
■3 トレーニングのポイント
何の能力を向上させるトレーニングかが重要
■4 経験的認識・判断能力トレーニング
瞬間的な画像認識トレーニング
■5 経験的身体能力トレーニング
思うように身体を動かせるようにする
■6 経験的身体能力トレーニングの効果を上げる①
ダニエル・コイル式トレーニングの原則
■7 経験的身体能力トレーニングの効果を上げる②
私が考える練習のポイント
■8 パラレル練習法
理想の手術をコピーする
■9 三次元空間瞬間認識トレーニング
瞬時に点とベクトルを選ぶ
■10 トレーニング(術前)
ウォーミングアップは大切
■11 トレーニング(術中)
トレーニングと実際の手術はまったく別物
■12 トレーニング(術後)
術後トレーニングがいちばん効果的
《コラム》術者と職人の違い
【第4章】手術の実際
■1 手術準備から腹腔内操作まで
ルーティンを軽んじる術者にうまい者はいない
■2 手術技術向上論における手術とは
手術技術向上論的手術
■3 ケース①:子宮筋腫に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)
一般的な巨大筋腫
■4 ケース②:巨大筋腫に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)
頚部寄りの巨大筋腫
■5 ケース③:巨大筋腫+癒着に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)
巨大筋腫かつ癒着のある症例
■6 ケース④:高度癒着に対する腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)
番外編:スライドショー以外がほとんどの手術
■《コラム》手が震える人に
・おわりに ~なぜ一流の術者を目指すのか~
【付録】
対談 手術技術の向上のために――米国心臓外科医・北原大翔先生に聞く
・索引
・WEB動画の視聴方法
・著者紹介