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オーダーメイド腎臓病食事療法の極意

オーダーメイド腎臓病食事療法の極意
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筆頭著者 岩崎 滋樹 (編著)

横浜市立市民病院 腎臓内科 部長/昭和大学 医学部 客員教授

メディカ出版

電子版ISBN

電子版発売日 2023年1月26日

ページ数 200

判型 A5

印刷版ISBN 978-4-8404-8137-3

印刷版発行年月 2023年1月

DOI https://doi.org/10.32284/9784840481373

書籍・雑誌概要

【腎臓病で注意すべき食事がこれ一冊でわかる】十分なエネルギーの摂取、タンパク質の調整、減塩など、腎臓病の食事療法はむずかしいといわれる。本書では、患者の病態や年齢、理解度、生活習慣に柔軟に対応した栄養指導を行うヒントを紹介する。腎臓病患者の治療継続をサポートする管理栄養士におすすめ!

目次

はじめに

【第1章】本来ヒトにはどのような食事が適しているのか?(岩崎滋樹)
ヒトは数百万年の飢餓を乗り越えてきた
「生き残るための食事」から「生きるための食事」
そして「楽しむための食事」になり腎臓はびっくり
そもそも現代人はタンパク質をとりすぎている
ヒトはどれだけのタンパク質をとればよいのか?
日本人に適した無理のないタンパク質摂取量は?
昔は食塩不足、今は?
飽食の結果みえてきたもの
[COLUMN]
TCA回路とは
倹約遺伝子「β3アドレナリン受容体遺伝子変異」とは
肥満関連腎症(肥満腎症)とは
アミノ酸はタンパク質からしかとれない?
昔の人はコメ主体の植物食でも健脚!

【第2章】進化からみた腎臓の機能と症状(岩崎滋樹)
腎臓の機能は老廃物の排泄だけじゃない!
進化で獲得した腎臓の機能
腎臓の適応
腎臓での赤血球産生の調節
腎性貧血とエリスロポエチン産生細胞
腎不全になるとどうなるの?
腎不全により身体はさびついた機械のようになる
適切な内部環境に合わせられない=腎不全
[COLUMN]
高齢者は夜中にトイレに起きることが多い?
夜中にトイレに起きることを減らすには?

【第3章】腎臓病食事療法の原則(岩崎滋樹)
原則1:太らないこと、痩せすぎないこと
原則2:原則1を堅持したうえでできるだけタンパク質の摂取を控える
原則3:原則1、2を堅持したうえで食塩(塩分)を制限する
原則4:状況によりカリウム制限を行う
原則5:高リン血症も低タンパク食にて基本的に改善する

【第4章】一人ひとりに合った腎臓病食の至適量はどのくらいか?(岩崎滋樹)
一般的にいわれている至適エネルギー量はどれくらい?
どんなに精密な必要エネルギーの計算式をつくってもヒトの至適エネルギー(カロリー)は千差万別
実際の必要エネルギー量を求めるのは実は簡単
実は一人ひとり異なるタンパク質摂取目標
長生きする(生命予後をよくする)ためにはリン制限
リン摂取量を減らすにはどうしたらよいのか?
アミノ酸スコアをどう考える?
動物性タンパク質と植物性タンパク質のどちらがよいの?
その人に合った実現可能な減塩からはじめる
減塩方法のいろは

【第5章】食塩摂取量と高血圧そして慢性腎臓病との関係は?(岩崎滋樹)
どうして食塩摂取量を減らさなければならないのか?
食塩感受性と食塩非感受(抵抗)性とは
血圧の目標値はどのようにして決まる?
減塩目標はどうする?
慢性腎臓病の人は一般の人と比べて減塩が必要なのか?
食塩摂取量と食塩排泄量はバランスがとれている?
食塩制限がむずかしい理由は食塩濃度の慣れの問題

【第6章】太っている人、痩せている人の腎臓病食事療法(岩崎滋樹)
太っている人の食事療法
痩せている人の食事療法
年をとってからの痩せにはいろいろな理由がある
[COLUMN]
飢餓それは生物への試練……しかし光明も
本当の飢餓のときにヒトを守るシステム

【第7章】理論から実践へ 低タンパク食を飽きずに続けるためには? 調理方法は?(樋口久美子)
慢性腎臓病食事療法の原則は体重を変えないこと
患者自身が食事内容の実際を把握できるように
減塩の重要性
低タンパク食を継続するための工夫
低タンパク質の治療用特殊食品をどのように活用するか
カリウム制限の実際
栄養指導の実際1「どうしても太ってしまう」
栄養指導の実際2「低タンパク食にすると痩せてしまった」
栄養指導の実際3「低タンパク食のメニューに困る」
栄養指導の実際4「減塩がどうしてもできない」
栄養指導の実際5「外食の選択がむずかしい」

【第8章】発想の転換! 慢性腎臓病に悪いことが何かを理解しよう(岩崎滋樹)
慢性腎臓病に悪いことが何であるかがわかると対策ができる
東の横綱「高タンパク食の防止、高血糖(糖尿病)の抑制」
西の横綱「血圧管理の徹底、1g/日以上のタンパク尿の抑制」
東の大関「食塩摂取過多防止と脱水予防」
西の大関1「貧血の改善」
西の大関2「アシドーシス(体液酸性化)の改善」
東の関脇「肥満防止、過度の痩せ(エネルギー不足)の予防」
西の関脇「心不全の予防、高リン血症の改善」
東の小結「感染対策」
西の小結「高尿酸血症の改善」
東の前頭「鎮痛薬などの薬剤、喫煙、過度の運動」
西の前頭「睡眠時無呼吸症候群の治療」
別格「高カリウム血症」

【第9章】食事療法の疑問 慢性腎臓病治療の疑問
Q1 タンパク質制限をして栄養失調にならないですか?(岩崎滋樹)
Q2 低タンパク質の治療用特殊食品でつくった食事を家族が食べても
大丈夫ですか? 家族が栄養不足にはならないですか?(樋口久美子)
Q3 腎臓病ではない家族と一緒に食事をとる場合は、
何に気をつけるとよいですか? 何か工夫はありますか?(樋口久美子)
Q4 限られたタンパク質を朝食・昼食・夕食などで
どのように食べればよいのですか? (岩崎滋樹)
Q5 非常に厳しい超低タンパク食(タンパク質25~30g)では
さらに透析導入を遅らせることができますか?(岩崎滋樹)
Q6 カリウムについて、多く食べてはよくない食物を
具体的に教えてください。(樋口久美子)
Q7 カリウムを減らすために野菜を水にさらしたり、ゆでこぼしたり
したほうがよいと聞きますが、本当ですか?(樋口久美子)
Q8 リン値が高いといわれました。
どうしたらよいか具体的に教えてください。(樋口久美子)
Q9 腎臓病で食塩制限が必要なのはわかるのですが、
食事の工夫でどのあたりまで減らせるのですか?(樋口久美子)
Q10 外食時の注意点はありますか?(樋口久美子)
Q11 旅館やホテルでの食事は、いつもの食事と変わりすぎて、
どうしてよいかわかりません。(岩崎滋樹)
Q12 腎臓病食の宅配がありますが、飽きてしまって長く続きません。
何かよい方法はありますか?(樋口久美子)
Q13 さまざまな低タンパク質の食品が売っていますが、
まず何からはじめたらよいですか?(樋口久美子)
Q14 食事記録は毎日つけなければいけませんか?
栄養計算は毎日しないといけませんか?(樋口久美子)
Q15 夜中にトイレに起きるようになりました。
水分は減らしたほうがよいですか?(岩崎滋樹)
Q16 水分摂取は多めのほうがよいとよくいわれますが、
目安はどのくらいですか?(岩崎滋樹)
Q17 水やお茶よりも経口補水液やスポーツ飲料のほうがよいですか?(岩崎滋樹)
Q18 アルコールは腎臓病に悪いのですか?
飲酒はどのくらいまでならよいですか?(岩崎滋樹・樋口久美子)
Q19 昔、腎炎があるからと体育の授業が受けられませんでした。
今は慢性腎臓病といわれていますが、運動はどの程度までしてもよいのですか?(岩崎滋樹)
Q20 薬剤師から風邪薬や頭痛薬などは腎臓に悪いと止められています。
どうしたらよいですか?(岩崎滋樹)
Q21 インフルエンザなどのワクチン接種は腎臓病に影響はありますか?(岩崎滋樹)
Q22 腎臓が悪くなってきたため貧血になったといわれました。
腎機能と貧血は関係あるのですか? また貧血になると
腎臓に悪いといわれましたが、貧血の治療は必要ですか?(岩崎滋樹)
Q23 腎臓がんのため、もう片方の腎臓しかありません。
何に注意すればよいですか?(岩崎滋樹)
Q24 体調が悪くて食欲がありません。どうしたらよいですか?(岩崎滋樹・樋口久美子)

おわりに
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